アレフの歴史の記録として、ブログにアップします。
2011年ころから先鋭化し、新規信者の勧誘を活発化させているアレフについて、ついに、伝道の現場にいる信者が、伝道の違法=すなわち「強要未遂」の容疑で逮捕されました。
しかも勧誘のきっかけは、フェイスブック。現代的です。最近は、従来の街頭勧誘や大学構内での勧誘のほか、コミュニティサイトやSNSを通じた、ヨガサークルや運動系サークルなどの名前を使った、正体を隠した勧誘が活発化していました。
正体を隠すだけでなく、加えて、今回は脅しを伴う勧誘ですから、まるで地下鉄サリン事件(1995年3月20日)以前のオウム真理教の状態に戻った感があります。
こうした正体を隠した勧誘は、まさに正体を隠している以上、防ぎようもありませんが、SNS等を通じて親しくなったのに、たとえば半年たっても、①相手の職業がわからない、②住んでいる場所も教えてくれない、③連絡先は、携帯かSNSのID等しかわからない、というのは、異常です。疑ってかかった方が良さそうです。
さらに④途中から宗教的な話が出てくれば、なお一層要注意です。
オウム真理教だけでなく、カルト的な色彩を持つ宗教団体も、こうした勧誘を行っていますので、カルト被害を防止するためにも、①~④の知識は、役立ちます。
なお今回、参考記事にあげた各紙の論調が微妙に異なりますが、大阪府警は、新実由紀容疑者(36)の容疑に、アレフの組織的関与があるのか否かを捜査するために、アレフの施設を家宅捜索しており、さらに新実容疑者は、「修行をさせるよう夫から指示を受けた」と説明したとの報道もあり、そうであれば、新実死刑囚への捜査も必要となります。
[参考記事]
■ 強要未遂容疑:新実死刑囚の妻を逮捕 アレフ入信迫る- 毎日新聞 毎日新聞 2013年12月04日 12時13分(最終更新 12月04日 13時31分)
オウム真理教の流れをくむ「アレフ」に知人男性を無理やり入信させようとしたとして、大阪府警は4日、元オウム真理教幹部の新実智光死刑囚(49)の妻で、アレフ信者の新実(にいみ)由紀容疑者(36)=東京都練馬区小竹町2=を強要未遂の疑いで逮捕した。由紀容疑者は「夫は10人以上を殺した」などと入信を迫った疑いがあるという。
府警はこの日朝、東京都杉並区や大阪市生野区の教団施設など6カ所を家宅捜索した。
逮捕容疑は今年6〜7月、大阪府内に住む30代男性に、アレフが関与しているとみられる冊子を渡したり、アレフのホームページアドレスを添付したメールを送信するなどし、教団に入信するよう強要したとされる。男性とは面識があり、その後、インターネットの交流サイトなどで連絡を取り合っていたとみられる。
府警警備部によると、由紀容疑者は昨年8月に新実死刑囚と結婚した。男性に夫が新実死刑囚であり、殺人事件に関与していることを伝え、入信を迫ったという。今年8月、男性が府警に被害を相談した。
由紀容疑者は4日午前7時20分ごろ、捜査員が自宅を訪れた際、「え?オウムですか。違います」と教団との関わりを否定した。しかし、自宅の捜索では、松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(58)の写真が多数見つかったほか、枕元には松本死刑囚の写真が飾られ、水が供えられていたという。府警は組織的な関与など背後関係を調べる方針。
新実死刑囚は、地下鉄サリン事件など、オウム真理教による殺人事件7件すべてに関与したとされる古参幹部。11の事件で殺人罪などに問われた公判では、松本死刑囚の直弟子を自任した。
■新実死刑囚が「アレフ勧誘指示」 逮捕の妻が説明、関与を捜査へ - 47NEWS(よんななニュース) 2013/12/04 23:20 【共同通信】
オウム真理教主流派アレフへの入信を知人男性に迫ったとして、強要未遂容疑で逮捕された元教団幹部新実智光死刑囚(49)の妻由紀容疑者(36)が勧誘の際、「修行をさせるよう夫から指示を受けた」と説明していたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
由紀容疑者が新実死刑囚と頻繁に面会していたことも判明。小まめに意思疎通を図っていた可能性もあり、大阪府警警備部は、事件に同死刑囚の関与があったかどうかを慎重に捜査する。
由紀容疑者は容疑については、「納得できない」と否認している。
■新実死刑囚の妻を逮捕 30代男性にアレフ入信の強要未遂の疑い:社会:スポーツ報知 (2013年12月4日12時45分 スポーツ報知)
オウム真理教から改称した教団主流派アレフに知人の男性を無理やり入信させようとしたとして、大阪府警警備部は4日、強要未遂の疑いで、元教団幹部・新実智光死刑囚(49)の妻で、アレフ元信者の新実由紀容疑者(36)=東京都練馬区=を逮捕した。
警備部は同日朝から、由紀容疑者の自宅のほか、東京都や大阪市にあるアレフの各施設など計6か所の家宅捜索も実施。関係資料を押収するなどした。
アレフは最近、信者獲得の動きが活発化し、組織が拡大。会員制交流サイト(SNS)を介した新たな手口も確認され、公安当局が警戒を強めていた。一連のオウム事件の捜査は、特別手配犯だった高橋克也被告が逮捕されるなど、昨年9月に終結している。
捜査関係者によると、由紀容疑者は今年夏ごろ、交流サイト「フェイスブック」を通じて交友関係があった西日本に住む知人の30代の男性に、自分の夫が新実死刑囚で大量殺人事件に関わっていたなどと話して脅し、アレフへの入信を迫った疑いが持たれている。
由紀容疑者はこの男性と以前から顔見知りだったといい、今年春ごろから、フェイスブックでメッセージのやりとりを重ねるようになった。
新実死刑囚は、教団最古参の出家信者の一人で、松本智津夫死刑囚(58)=教祖名・麻原彰晃=の警護役も務めた。地下鉄、松本両サリンなど計11事件に関与したとして、2010年2月に死刑が確定した。
由紀容疑者は昨年8月、新実死刑囚と結婚。アレフの元在家信者とされているが、4日の家宅捜索で自宅からは松本死刑囚の写真が見つかっており、警備部はアレフとの関係が続いているとみている
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