フォト

管理者

カテゴリー

« 産経新聞前ソウル支局長に無罪判決:その先進性を日本の裁判所も見習うべき! | トップページ | 今年の都道府県別「消費生活専門相談員資格認定試験」の合格者数に見る「消費者庁移転政策」の愚 »

2016.01.19

SMAP問題にはらむ事務所縛りの問題性=備忘録:SMAPコメント全文

僕は、芸能人の事務所縛りは、日本に、はびこる巨悪の一つであると思っていますので、備忘録として、この記事をアップしておきたいと思います。

この事務所縛りにより、これまでも、多くの才能ある芸能人やアーティストが泣かされてきたことか。事務所縛りは、労働基準法上も、独占禁止法上も、不正競争防止法上も、多くの法的問題をはらんでいると思っています。

もちろん単なるわがまま的な契約違反は許すべきではありませんが、基本的に事務所縛りの問題は、プロデュース料やアイデア料、著作権料などの金銭解決で行うべき問題であり(もちろん中には、損害賠償金などで解決されるべき問題もありますが)、それが現代的な芸能界の在り方だと思っています。

芸能人の労働組合があるハリウッドでは既にそうなっています。
→もっと詳しく知りたい方は、映画俳優組合 The Screen Actors Guild、略称:SAG参照。なお2012年に米国テレビ・ラジオ芸能人組合と合併し、SAG-AFTRAとなった。⇒SAG-AFTRAのホームページ=但し英語

日本も、芸能界と広告業界と企業の、各相互の間の関係は、現に、そうなっています。契約違反は、当然に損害賠償請求の問題ですし、知的財産関係の問題も、基本的に、契約の内容によって、その帰属が決まります。そこに、金銭的利益が発生する仕組みとなっています。

それが一つ、日本の芸能界のみが、独立することを許さない、独立すれば芸能界を追い出すという、極端な芸能人縛りを行っています。

こうした近代化が遅れている、日本の芸能界において、はたして、SMAPの行方は、どうなるんでしょう。

SMAP問題は、芸能事務所縛りの問題が、世に明らかにされ、その問題性を皆で議論する絶好の「機会」でもありますし、世論の力で、日本の芸能界を、近代化する「機会」でもあります。

「SMAP×SMAP」での5人のコメントを見ても、まだまだ紆余曲折しそうな気配です。
はたして、次の契約更新時とされる9月に、SMAPはどうなっているんでしょう。

要注目です。


[参考]
木村さん「ただ前を見て進む」 SMAPコメント全文:朝日新聞デジタル=2016年1月19日00時30分

 国民的グループ「SMAP」のメンバー5人が18日夜、フジテレビ系の「SMAP×SMAP」に生出演し、「解散騒動」を謝罪した。所属するジャニーズ事務所も存続を認めた。生出演したメンバーの木村拓哉さん(43)、中居正広さん(43)、稲垣吾郎さん(42)、草彅剛(くさなぎつよし)さん(41)、香取慎吾さん(38)のコメントは次の通り。

SMAP、存続へ 騒動を謝罪
「存続する」明言なし、関係者に戸惑い

     ◇

 木村拓哉さん

 今日は2016年1月18日です。先週から我々SMAPのことで世間をお騒がせしました。そしてたくさんの方々に、たくさんのご心配とご迷惑をおかけしました。

 このままの状態だとSMAPが空中分解になりかねない状態だと思いましたので、今日は自分たち5人が、しっかり顔をそろえて、みなさんに報告することが何よりも大切だと思いましたので、本当に勝手だったのですが、このような時間をいただきました。

 最後に、これから自分たちは何があっても前を見て、ただ前を見て進みたいと思いますので、みなさんよろしくお願いいたします。

 稲垣吾郎さん

 このたびは僕たちのことでお騒がせしてしまったこと、申し訳なく思っております。これからの自分たちの姿をみていただき、そして応援していただけるように精いっぱい頑張っていきますので、これからもよろしくお願いいたします。

 香取慎吾さん

 本当にたくさんの方々に心配をかけてしまい、そして不安にさせてしまい、本当に申し訳ございませんでした。みなさまと一緒に、また今日からいっぱい笑顔を作っていきたいと思っています。よろしくお願いします。

 中居正広さん

 今回の件で、SMAPがどれだけみなさんに支えていただいているのかということを、改めて強く感じました。本当に申し訳ございませんでした。これからもよろしくお願いいたします。

 草彅剛さん

 みなさんの言葉で気づいたこともたくさんありました。本当に感謝しています。今回、(所属事務所社長の)ジャニーさんに謝る機会を木村くんがつくってくれて、いま僕らはここに立てています。5人でここに集まれたことを、安心しています。

« 産経新聞前ソウル支局長に無罪判決:その先進性を日本の裁判所も見習うべき! | トップページ | 今年の都道府県別「消費生活専門相談員資格認定試験」の合格者数に見る「消費者庁移転政策」の愚 »

人権」カテゴリの記事

コメント

昨日の会見は、あまりにも不自然でした。
ネットでは、事務所に対しての怒りや4人に対しての同情であふれています。
でも、テレビでは、そういうことに触れてくれません。会見前もそうでしたし、
今後のワイドショーでもSMAP存続でよかったよかったという内容に終始するのでしょう。
コメンテーターの皆さんがネットの声を知らないわけはないのに、触れてくれません。
紀藤先生は、ワイドショーに出られる予定はないのでしょうか?
事務所の問題をテレビで言って欲しい。
SMAPのファンは、ネットを見ない層も多いです。そういう方たちは、あの会見に違和感は持っても、
テレビがこう報じているから、一件落着なんだなと思ってしまう。
これはおかしいんだと、テレビで勇気を持って言ってくれる人はいないのでしょうか。

ありがとうございます。
紀藤さんのような識者の方にこのような問題提議していただけたことはとても心強い限りです。

「芸能人」という存在はファンやお茶の間に夢や元気を与える存在だと思っています。

それなのにいつも明るく我々に元気をくれていたSMAPをテレビという大きな媒体を通して、あのようにまるで「人質に取られた」ような(少し前の中東の事件のようでした)顔をさせて、事務所社長に謝ったことを「述べさせる」ような異常さを悲しく苦しく思っています。

私たちファンもこれからもずっとSMAPを応援していく覚悟です。
「覚悟」なんて一般の方からしたら痛い言葉かもしれませんが、
20数年心を寄せてともに歩んできたのですからそれは当然の思いです。
ありがたいことにネット社会です。
多くのファン同士が意見交換することも、賛同して行動に移すこともしやすい世の中になりました(「世界に一つだけの花購買運動」に代表される)。

時代が変わってきたんだよ、ということを旧態依然とした一つの世界に伝えることができると信じています。

これからもよろしくお願いします。

芸能界については昔から疑問がいっぱいありました。
例えばお笑い専門芸能事務所Yの所属タレントがうれしそうに「ギャラが一か月に何千円」などと語り、明らかにブラック企業並みの締め付けを暴露する。

例えば紅白大物演歌歌手が独立問題で次年度から出場見合わせ。

そして今回のSMAPの解散騒動。
何が真実かはわからないけど、被雇用者の権利があまりにも守られていないことに不安を感じます。

プロ野球選手のFA制みたいに、ある程度事務所に所属したタレントを自由にしてあげるシステムを構築してほしいです。

子供を育てている身としては、芸能界に限らず子弟制度がある業界の改善を願います。


始めまして。今回のSMAPの会見についてご意見下さりありがとうございます。
25年来のSMAPファンです。
今回、あきらかに文春の記事でのメリー副社長がSMAPのチーフマネージャーにSMAPを連れて出て行けといったことが発端となって起きたことです。飯島氏によってSMAPマネージメントに成功し事務所に多大な利益をもたらしたにもかかわらず、、記者の面前で罵倒され出て行けと言われたことはパワハラではないでしょうか。メリーさんはマネージャーは訴訟など起こしてSMAPの印象を悪くはできないと分かったうえでのことだと思います。
出て行けと言ったのに実際、出ていく手立てを始めた途端、新聞紙にクーデターだと情報操作しTV局に圧力をかけてきました。
紙面、TVによる情報操作はにひどいものでした。
最後は自分は一切表に出ず、SMAPに謝罪会見させて 社長に誤ったので今ここにいるという発言をさせました。翌朝のTVの会見収録様子の放送によって立ち位置の指示もあったことから事務所による台本ありきの会見だったことがうかがえます。

この会見は事務所がブラック企業だと公に示したように思います。
私たちファンはSMAPを守るため行動を起こすには法的、または社会的に何が有るのでしょうか。
彼らからは訴訟などは起こせないと思うのです。

BPOには(今はアクセスできないようですが)時間をおいて意見を言えたらとは思います。それ以外になにかありますでしょうか。
事務所の冷酷な圧倒的な非情なやり方はおかしいと思います。
ぜひ何かそれを正す根拠などがありましたらお教えいただきたいと思います。

お忙しいところコメントさせていただき申し訳ありません。
昨日の会見の後なのでどうお伝えすればよいかもよくわからない中コメントさせていただきましたことをお許し下さいますようお願い申し上げます。

はじめてコメントさせていただきます。

SMAPと同じように、現在、能年玲奈さんが事務所の圧力を受けた誹謗中傷情報をばらまかれています。

TVの情報番組をとおして、事務所の息のかかった芸能レポーターなるものが登場し、不条理な情報を垂れ流しています。

能年さんは、『あまちゃん』の収録が終了した時点で、事務所から連ドラなどの仕事は与えられない等、干されることを告げられました。
2014年の1月に事務所に退所する旨を伝えた後、2014年の6月には事務所からの一方的な2年間の契約延長を強要され、その間現在に至るまで演技の仕事を与えられず、ずっと干されてきました。
いよいよこの6月いっぱいでその2年間の契約も終了。
同時に、明らかに事務所が仕掛けたと思えるバッシング報道。
これは、メディアを使ったイジメです。

TV局も含めたこのような芸能界の仕組みは人権侵害であり、このまま見過ごすことはできません。

何らかの法律で規制していく必要があります。
我々一般人が声を挙げても微力です。
どうか、影響力のある方々にもご理解していただいて、声を挙げていただきたい。
そして、日本のエンターテイメント業界を、本来あるべき姿に変えるべくお力をお貸しいただきたいと思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 産経新聞前ソウル支局長に無罪判決:その先進性を日本の裁判所も見習うべき! | トップページ | 今年の都道府県別「消費生活専門相談員資格認定試験」の合格者数に見る「消費者庁移転政策」の愚 »