安保法案成立!いつの日か、また平和憲法の本来の趣旨に戻れる日がくるのであろうか?
先ほど、安保法案が、参議院を通過し、成立した。
今日2015年9月19日は、結局、国会で多数を取れなかった、真実は国民の多数意見の敗北の日となった。
それは小選挙区での死票の結果でもある。
次の参議院選挙、そして次の衆議院選挙、最短でも野党が国会での多数を制するのに、3年はかかるだろうし、実際には、何年かかるかわからない。
それでも野党が多数になった時、一旦、始めた集団的自衛権のくびきから、日本は本当に離脱できるであろうか。
まさに、日本は国策としてしてはならない、パンドラの箱を開けてしまった。
集団的自衛権を行使する未来がこないことを、心から望みたい。
しかし、相手は戦争。安倍首相が「想定外」とする未来が、海外派遣の自衛隊の爆死など、局地的な形で、確実に来るだろう、と思う。
[参考]
■安保法案 参院で可決し成立 - 毎日新聞=2015年9月19日(土) 2時20分掲載
集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法が19日未明、参院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立した。戦後日本の安全保障政策は大きく転換する。(毎日新聞)
■ 夫含む230万の死、その対価に9条ある 辰巳芳子さん:朝日新聞デジタル=特別編集委員・山中季広 2015年9月18日05時55分
戦争の現実:料理研究家の辰巳芳子さんの言葉は重い。
ここ数年のお付き合いの中で、辰巳さんが、こんな重い現実を抱えておられたということを、この記事で知った。秀逸な記事。
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「私の結婚生活は20日で終わりました。結納が届いた直後に赤紙が来て。父が先方を訪ね、『結婚は兵役の済んだ後でいいのでは』と申し出た。彼は『わかりました』と言って大粒の涙をこぼしました。そう聞いて私は決心しました。この人と結婚しようと」「これから戦地で死ぬかもしれない男性を悲しませちゃいけないじゃないですか。でもね、戦死の連絡が来て私は悩みました。父の言う通りにすればよかったのかと。何年も何十年も考えました」
「出征した昭和19年の6月、あの人ははっきりと私に言いました。『僕は死にたくない』って。他の兵隊さんたちも本心は同じ。死んでもいいと信じていた人なんてだれもいません」
「戦時統計を調べました。戦場に赴いた日本の若者のうち、戦闘でいのちを落としたのは3割。残り7割はなぜ亡くなったとお思いですか? 餓死なんです。軍の愚かな作戦で、失わなくてもいいいのちを失った。生き続けたいと思って死んでいった人々のいのちと引き換えに作られたのが憲法9条です。彼を含む230万人のいのちの対価です。折々のむずかしい問題を考える時、私は憲法を足場にしてきました」
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コメント
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ほんと、「負ける戦争」は悲惨ですよね…
紀藤正樹先生のお気持ちがよく分かります。
「勝てる戦争」「勝ち馬に乗れる戦争」のためにも、憲法改正と軍備増強、自衛隊の地位向上は不可欠ですよね。先生の意見に、私も大賛成です。
投稿: テツ | 2015.09.25 20:53