あいつぐ飛行機事故も”消費者問題”であると言う認識が日本でも必要=危険な航空会社&LCC「安全・要注意」格付けランキングを見る!
電車に乗る、バスに乗る、タクシーに乗る、飛行機に乗る、いずれも乗客は消費者、サービスの提供者は事業者であり、乗車契約は、当然に消費者契約であり、消費者契約法の適用もある。
したがって、航空機事故も当然に、消費者問題であり、国交省の所管だけでなく、消費者庁の所管対象でもある。
航空会社の安全度やサービスの質を調べ、格付けする、オーストラリアの航空会社格付けウェブサイト「Airline Ratings.com」は、世界449の航空会社の安全性等を1~7つ星で評価。毎年初めに「安全な航空会社トップ10」、「安全な格安航空会社トップ10」などを発表している。今年1月にも、2015年の最も安全な航空会社の上位10社を発表している。
■なおAirline Ratings社のTwitter も参考になる。
LCCへの不安や、飛行機事故が相次ぐ中で、消費者による監視のためにも、こうしたサイトは、日本でも、必要だろうと思う。日本は、消費者参加型のランキングサイトは数々あるが、プロの目による消費者の視点から見たランキングサイトがほとんどないのは、憂うべき国である。
どなたか(会社も含む)、日本でも、こうしたサイトを、作ってもらえないだろうか?
消費者にとって、飛行機選びに非常に有用だと思うのは、僕だけでないだろうし、こうしたサイトは、日本の航空会社の安全対策強化への心理的契機を生むことにもなろう。
ちなみに2015年4月14日に広島空港で、事故をおこしたアシアナ航空は、今回の事故を受けてか、「Airline Ratings.com」によると、安全性評価が「ペンディング」とされている。つまりランク外の航空会社である。
その事実を、私たち消費者は、知らされていない。
以下は、同サイトの今年1月6日の記事(World's Safest Airlines for 2015)と、同サイトの記事の内容を日本語として記事化した、危険なのは?航空会社&LCC「安全・要注意」格付けランキング:イザ!=2015.04.10の記事を参考に、参考として、まとめたものである。
■安全性を評価された「航空会社」トップ10は?
1位は、自国のオーストラリアのカンタス航空で、若干、手前味噌な感があるが、自国に就航しているキャセイやシンガポール航空もトップ10に入っている中で、日本の日本航空、全日空は、トップ10にも入っていない。
⇒参考記事:カンタス航空が最も安全 格付けサイトが発表 日本の航空会社は上位10社に入れず〔産経ニュース〕=2015.1.7 16:31更新
社名 | 国 |
---|---|
○1位 カンタス航空 | オーストラリア |
ニュージーランド航空 | ニュージーランド |
ブリティッシュ・エアウェイズ | イギリス |
キャセイパシフィック | 香港 |
エミレーツ航空 | アラブ首長国連邦 |
エティハド航空 | アラブ首長国連邦 |
エバー航空 | 台湾 |
フィンランド航空 | フィンランド |
ルフトハンザ航空 | ドイツ |
シンガポール航空 | シンガポール |
※1位除きアルファベット順 |
■そのほか“最高”の7つ星=149社
「エアライン評価」が評価する449社中、最高の7つ星となった会社は、日本の日本航空、全日空を含む149社
さらに
■安全性を評価された「LCC」トップ10
社名 | 国 |
---|---|
エアリンガス | アイルランド |
アラスカ航空 | 米国 |
アイスランド航空 | アイスランド |
ジェットブルー | 米国 |
ジェットスター | オーストラリア |
クルラ航空 | 南アフリカ共和国 |
トーマス・クック航空 | イギリス |
TUIフライ | ドイツ |
ヴァージン・アメリカ | 米国 |
ウエストジェット航空 | カナダ |
※アルファベット順 |
格安航空の上位10社に目を向けると、米国からジェットブルーなど3社が選ばれた。カンタス航空子会社のジェットスターも高評価である。
■以下は、3つ星以下…評価が低い「要注意の航空会社」であるが、ガルーダ・インドネシア航空(日本航空とのコードシェア便もある)、ネパール航空など、有名な航空会社もあるので、またびっくりでもある。
{参考}
・アシアナ航空 安全姿勢に疑問(2015年4月15日(水)掲載) - Yahoo!ニュース=以下一部引用
アシアナ航空は、平成21年、関西国際空港で着陸に際し、機体後部を滑走路に接触させる事故を起こしている。23年には、韓国の済州島沖で貨物機が墜落し乗員2人が死亡。25年には、米サンフランシスコ国際空港で着陸時に護岸に接触させるなどした炎上事故も起こした。この際は、米運輸安全委員会(NTSB)は機長らの操縦ミスなどが原因とする調査結果を示している。
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