法律用語のお勉強:僕が今委員長をつとめる”非弁護士取締委員会”とは?
今年2013年4月から委員長をつとめている「非弁護士取締委員会」を知らない方も多いと思われますので、少し解説してみます。
まず、以下は、僕が所属する第二東京弁護士会のホームページに付された解説です。
[参考]→ 第二東京弁護士会ひまわり | 特別委員会
「委員会名に「取締」という言葉がつけられている唯一の委員会です。弁護士法は、弁護士(または弁護士法人)でない者が業として法律事務を取り扱うことなどを禁止するとともに(72条)、弁護士が、このような違法な非弁護士に名義を貸したり、あるいは違法な非弁護士から事件のあっせんを受けたりすることを禁止しています(27条)。
これに違反すると、懲役を含む刑事罰の対象となります(77条)。
非弁護士取締委員会は、こうした違法行為を取り締まることを目的とした委員会で、いわば「弁護士会のGメン」です。一般市民や弁護士から情報提供を受け、現地調査や関係人の事情聴取、証拠書類や物の検討などをおこなって事実関係を確定し、措置を決めます。違反者に対して警告を発したり、悪質なケースでは刑事罰の発動を求めて検察庁に告発したりもします。」
弁護士は、依頼者のために、すべての裁判所、すなわち簡易、家庭、地方・高等・最高裁判所での裁判において代理人として行動できるほか、法律相談、交渉、示談、契約書作成などのすべての法律事務を代理人として行うことができます。刑事事件で弁護人としての活動も行えます。
弁護士はいわば法律事務に関する無制限の国家資格です。これは弁護士の法律に対する専門性を前提に付与されたものですから、弁護士でない人が法律事務を扱うことは原則として禁止されています。医師でないものが、医療行為を行えないのと同様です。
つまり非弁護士は、通常、「非弁=ひべん」と略称されますが、非弁護士取締員会は、弁護士でない者の非弁護士行為(非弁行為)や弁護士と非弁護士との提携(非弁提携)などを取り締まる委員会です。
ちなみに振り込め詐欺で弁護士を騙るというケースは典型的な「非弁護士行為」ですが、最近では「探偵業」の弁護士法違反が増えてますし、他の士業である「司法書士」や「行政書士」の弁護士法違反事件にも、積極的に関わっています。
[参考]
・あなたは見破れますか?振り込め詐欺のテクニック=実際に、こんな電話がかかってきたら、あなたはそれを振り込め詐欺だと見破れますか?
犯人は複数で、劇団のようにそれぞれ刑事役、弁護士役などの役柄を分担し、あの手この手でだましにきます。
以下↓は、警視庁のホームページにアップされた振り込め詐欺のケースですが、「振り込め詐欺は、警察官役、弁護士役等、複数の者が交代で電話口に出るなど、役割分担をするのが最近の傾向と言われていますが、次にご紹介するのは、その逆。一人の犯人が複数の声色でいろいろな人物を演じ分けている珍しい事件です。二つの事件の犯人は同一人物で、警視庁に逮捕された振り込め詐欺の実際の犯人です。」とあります。
弁護士が登場するケースではありませんが、あまりにひどい実例だと思いますので、紹介します。
□荻窪案件・・・被害総額 3,000万円
低い声で関西弁風の声色を使って脅すような話し方で被害者を不安に陥れ、現金を騙し取った事例です。
(電話を受けているのは被害者の会社の女性従業員です。)
犯人は電話で「過去の通信教育受講料が未払いになっている」と言い、「遅延損害金」「供託金」等の名目で約 3,000万円を騙し取っています。
この事件では、犯人は関西弁だけでなく関東風の声色を使って法律事務所の職員を演じていました。
(録音は関西弁風の声色を使っているときのものです)
実録:振り込め詐欺犯人が、実際に掛けてきた電話を聞くことができます。
再生はこちらから :再生時間 約 4分15秒(WMA形式 1MB)
□静岡案件・・・被害総額 0円(未遂)イラスト
未亡人である被害者宅に「イタショウのユイ」と名乗る男から「夫が生前していた借金を支払え」といった電話が入ります。
更にその後「キョウワのナガセ」という男から電話があり、「イタショウから債権を譲り受けた。法律的に取り立てる立場にあるので95万6400円振り込め。」と言われます。
しかし被害者が弁護士に相談したため、振り込まずに済みました。
(録音は、「キョウワのナガセ」と名乗っているときのものです)
実録:振り込め詐欺犯人が、実際に掛けてきた電話を聞くことができます。
再生はこちらから :再生時間 約 4分15秒(WMA形式 1MB)
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