安愚楽牧場破たんから1年:全国安愚楽牧場被害対策弁護団のホームページを更新! 毎日新聞のスクープ→安愚楽牧場の出資金の半額以上が配当 管財人調査で判明 #安愚楽
昨年の破たんから1年を経て、安愚楽牧場の詐欺事件の全容が明らかになりつつあります。
⇒「管財人が過去20年間に出資者から集めた約3700億円の使途を調べたところ、約2000億円(54%)が配当金としてオーナーに戻され、残りの約1700億円も畜産事業の赤字補填(ほてん)などに使われていたことが分かった。全体の収支は76億円の赤字という。」
但し安愚楽牧場被害対策弁護団の団長の紀藤個人の意見としては、安愚楽牧場は、1981年の設立当初から、和牛のオーナー商法は、自転車操業であったと考えており、なお一層の全容解明が必要です
なお本日2012年8月9日、東京地裁20部から連絡があり、
破綻した安愚楽牧場の役員であった三ヶ尻勲、増渕進両名の債権届け出の期間が、8月31日から来年2月28日まで延期ということになりました。
三ヶ尻久美子に対する債権届け出期限が、6月25日から12月25日に延期されたのと同様、被害者の多くが債権届け出をすることを前提とする措置です。
<安愚楽牧場>出資金の半額以上を配当 管財人調査で判明 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース. =8月9日(木)2時31分配信
和牛オーナー制度で出資金を集めていた「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)が経営破綻した問題で、同社が過去20年に集めた約3700億円に上る出資金のうち半額以上をオーナーへの配当に充て、実質的に「自転車操業」だったことが破産管財人の調査で分かった。破綻から9日で1年。出資金の大半は返還されない見通しだ。
管財人が過去20年間に出資者から集めた約3700億円の使途を調べたところ、約2000億円(54%)が配当金としてオーナーに戻され、残りの約1700億円も畜産事業の赤字補填(ほてん)などに使われていたことが分かった。全体の収支は76億円の赤字という。
和牛オーナー制度は安愚楽牧場が飼育する繁殖牛の権利を販売し、同社が生まれた子牛を譲り受けるシステム。同社は配当金を支払った上、契約終了時に出資金を払い戻すことになっていた。配当金を出すには子牛販売で利益を出す必要があったが、実際は販売価格が想定を下回り大幅な赤字だった。
消費者庁の立ち入り検査では、繁殖牛の頭数はオーナーの契約頭数の55~69%だったことも判明。同社元役員は「契約が成立するたびにみんなで『牛が足りない』と言っていた」と証言しており、制度自体が成り立っていなかった疑いがある。
全国安愚楽牧場被害対策弁護団長の紀藤正樹弁護士は「牛の販売は名目に過ぎず、金を集めるための手段だった。実際の収支は火の車で、その状況を隠して金を集め続けたのは悪質だ」と指摘する。
安愚楽牧場を巡っては、これまでに大阪、愛知など4府県警に弁護団から詐欺などの容疑で告訴状が提出されたほか、警視庁などに被害相談が相次いでいる。 同社が破綻時にオーナーから預かっていた出資金の総額は約4200億円。警察当局が経営陣を立件すれば、豊田商事事件(被害総額約2025億円)を上回る過去最大の詐欺商法事件に発展する可能性がある。【前谷宏、浅野翔太郎、中川聡子】
拙著『マインドコントロール』は、高齢者などを狙った悪徳商法対策にも言及しています=ぜひ読んでご感想を!
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コメント
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おかしな話ですよね、「自転車操業だった」なんて今頃言われたって・・・。
やればやるほど赤字になる等経営を2~3年もやれば判る事で、それどころか会社設立前の計画状態で判りそうな物。
4200億もの金を扱う会社で、毎年経営内容のバランスシートまでオーナーに配布するほどの会社だから当然監査の税理士や会計士も居た筈。その連中が、内容を秘匿していたのは明白ですね。
税務署も大赤字なのに「儲かっていない」と言えば内容をとことん調べるくせに、「儲かっている」と言われれば調べもせず貰う物は貰う。消費者庁も一時期の類似業者が破綻しまくった頃ろくに調べもせず、この様な企業を野放しにした。
他の業者が破綻する中一軒だけ無傷で30年も生き残れば、消費者は「此の業者だけは大丈夫だな」と判断するのは無理無いと思います。
ちなみに、農水省の友人も「安愚楽牧場は健全経営だね」と言ってましたからね。
最低でも儲かっても居ないのに、今まで30年近く払わされた税金は戻して貰えるんですよね。元々はこれらの税金は、我々牛オーナーのお金なのですから。
投稿: yuki | 2012.08.17 16:12
破綻から9日で1年。出資金の大半は返還されない見通しだ。
先生方、弁護活動お疲れ様です。
出資金の大半は返還されない見通しなどという悲観的なお考えもありますが、何とか1円でも多く出資金の返還がされるようにお願いします。
投稿: 無一文寸前 | 2012.08.17 18:42
YUKIさんへ
多分税金は返ってきません。
税法のルールで、
「嘘の財務諸表を作った場合は、罰として、それがばれた時に払いすぎた税金は返還されない」
というものがあります。
なので、投資家は経営者が嘘の財務諸表を作っていないかどうか、目を光らせる必要があります。
その時、もっとも重要なのが「会計士の監査を受けているか否か」です。
安愚楽の場合、会計士の監査を違法に受けていませんでした。
そのため、財務諸表には「監査報告書」が付いていません。
監査報告書を見ないで、お金を投資するのは、投資の基礎として絶対にやってはいけないことです。
従って、監査をしていた会計士も存在しないので、今回は税理士や会計士の責任は追及できないでしょう。
投稿: 第3者からのコメント | 2012.12.23 12:14