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2018.06.18

前伊東市長の収賄容疑逮捕と大型詐欺事件「岡本クラブ事件」との関係

2018年6月18日の警視庁捜査2課による、佃弘巳・前市長(71)の収賄容疑の逮捕ですが、逮捕容疑となった伊東市が購入したホテル跡地の売買を巡る容疑ですが、このホテルの名前は、「伊東マンダリン岡本ホテル」(静岡県伊東市桜木町2-9-5)。

つまり2010年に発覚した「岡本倶楽部(クラブ)事件」(岡本ホテル事件)の舞台の一つとなったホテルです。

岡本倶楽部事件は、258億、7800人もの被害を出した「大規模消費者被害事件」です。

日本の消費者被害事件の被害規模=安愚楽牧場被害対策弁護団提供(紀藤調べ)

元指定暴力団の組員だったオーナー大東正博らは「会員権を買えば全国の系列ホテルに格安で泊まれる」とうたって200億円以上を集めましたが、11年に警視庁組織犯罪対策4課に組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で逮捕され、その後、オーナーの大東正博には懲役18年の実刑判決が出され、現在も服役中です。

2010年6月16日には、全国岡本倶楽部被害対策弁護団(弁護団長 弁護士 青木秀樹)も結成され、僕も副団長の職にあり、現在も、弁護団は被害回収を続けており、活動中です。

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この岡本クラブ事件の舞台となった「伊東マンダリン岡本ホテル」が、8年の時を経て、犯罪の舞台となり、再び、伊東市民に迷惑をかけ、そして収賄のお金が捻出できるのであれば、それは本来、被害者の救済に使われてしかるべきだったことを考えると、とても腹立たしい気分で一杯です。

もし第三者委員会を、伊東市が作られるのであれば、協力したいと思っています。

参考記事:前伊東市長逮捕:清濁併せのむ剛腕 「伊東の田中角栄」 - 毎日新聞.=2018年6月16日 21時31分(最終更新 6月17日 08時33分)=以下下線は紀藤

 静岡県伊東市が購入したホテル跡地の売買を巡り、便宜を図った見返りに売り主の建設会社から現金1000万円を受け取った疑いが強まったとして、警視庁捜査2課は16日、佃弘巳・前市長(71)を収賄容疑で逮捕した。

          ◇

 警視庁捜査2課に収賄容疑で逮捕された静岡県伊東市の前市長、佃弘巳容疑者(71)は行政運営で剛腕を振るう一方、業者との癒着もささやかれていた人物だった。清濁併せのむ姿から、地元では「伊東の田中角栄」と呼ばれていた。

   地元で佃市政の業績として語られるのは、赤字続きだった市営の競輪事業を立て直したことだ。2005年に市長に就任した佃容疑者は徹底したコストカットに取り組む一方、車券の場外販売の拡充やビッグレースの誘致で集客面を改善。06年度には黒字に転換し、16年度は単年度収支で2億5000万円の利益を上げた。

   「公共工事の発注でも自ら業者との価格交渉にあたって、『ここは300万円泣いてくれ』とか、平気で値切る人だった。トップダウンで即断即決。行動力もある人だった」。佃容疑者を知る人は振り返る。

   佃容疑者は市議会議長だった父の後を継ぎ、36歳で市議に初当選した。酒は飲まないが、能弁で気さくな人柄。市議と県議を通算6期務める中で、補助金を握る国や県へのパイプを張り巡らせたのだろう。支援者には土建業者が多く集まった。

   市長に就任すると、「親しい業者にばかり発注している」との悪評が立つようになる。土建業者との宴席で「みなさんのために補正予算を組みましたから、うまく分けてください」とあいさつしたこともあるという。一方で市長選で対立候補の支援にまわった業者を罵倒するなど、「アメとムチ」を巧みに使い分けた。

   「まるで田中角栄のようだ」。人口約7万人の地方都市で、佃容疑者は元首相に重ねられるほどの権勢を誇った。

   疑惑の土地取引がなされたのは、そのころだ。

   問題となっている市中心部のホテル跡地(約4000平方メートル)には、もともと老舗の旅館が建っていた。しかし伊東市ではバブル崩壊後の景気低迷で宿泊客も減少。経営が悪化する宿泊施設が相次いだ。この旅館も何度か所有者を変えた後、09年には東京の不動産会社の所有となり、建物は「伊東マンダリン岡本ホテル」という名前で営業を始めた。

 この不動産会社の実質的なオーナーらが、後に「岡本ホテル事件」として知られる巨額詐欺事件を起こすことになる。元指定暴力団の組員だったオーナーらは「会員権を買えば全国の系列ホテルに格安で泊まれる」とうたって200億円以上を集めたが、11年に警視庁組織犯罪対策4課に組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で逮捕された。伊東マンダリンも「詐欺の道具」にされた格好で、事件後に閉館した。

  地元では「やくざの影もちらつく、手の出しにくい物件」とされていたが、14年10月に強制競売に出されると、贈賄容疑が持たれている地元の建設会社「東和開発」が約5000万円で落札した。更地とされた後の翌15年7月には、伊東市が「生涯学習施設を建設する」として、約2億500万円でこの土地を買い上げた。佃容疑者は自ら業者との価格交渉に当たるなど、土地取引を主導していたという。

  地元市議は「解体費用を1億としても、建設会社には数千万円の利益が出たはず。転売益が賄賂の原資となったのではないか」と話す。

  ただ買い上げた土地は「塩漬け状態」が続いている。生涯学習施設の建設計画は進んでおらず、現在は更地のまま市の臨時駐車場となっている。「土地の取得ありきだったのではないか」。議会は疑惑の目を向けていた。


  佃容疑者は4選をかけた昨年5月の市長選には出馬しなかった。本人は「市政が充実してきたから」と説明したが、元市職員は「3期目の選挙は870票の僅差。次の選挙には勝てないと踏んだのだろう」と推測する。「上意下達ですぐに指示が変わる」「市長に嫌われると出世できない」。役所の内部では職員の不満が渦巻いていた。票田だった建設業界でも「干された」業者の不満が募っていたという。

  佃容疑者は退任後の昨年6月、市の特別顧問に就任した。しかし今年3月には退任した。地元では年明け以降、警視庁捜査2課が前市長を内偵捜査している、とうわさになっていた。

  佃容疑者は賄賂として現金を受け取っていたのか--。

  逮捕される3日前の13日、取材に容疑を否定した上で、こう語っていた。

  「2億7000万円と評価された土地を(2億500万円に)値切ったのは自分だ。もし賄賂を取るなら、価格は高い方がいいはずでしょ。ふかせばふかすほど取れるんだから」【五十嵐朋子、佐久間一輝】


(日本経済新聞)岡本ホテルグループ会社元社長に懲役5年 東京地裁判決(2013/6/26)

(日本経済新聞)岡本ホテル事件、実質オーナーに懲役18年 東京地裁判決(2013/5/30)


2011.02.15

急報:「岡本ホテル詐欺事件」 今日は「熱海友の会」など4カ所が家宅捜索!

 多忙で報告が遅れていましたが、先週2011年2月7日、警視庁は、熱海岡本ホテルなどを運営する「岡本倶楽部」幹部大東(おおひがし)正博(59)らに対する逮捕も含む強制捜査に乗り出しました。

 現在までに逮捕者は12人を数えています。

岡本ホテル:グループ元オーナーら逮捕 組織的詐欺容疑 毎日新聞 2011年2月8日 1時05分(最終更新 2月8日 1時41分)

 老舗・岡本ホテル(静岡県熱海市)などの温泉ホテルグループを舞台に、会員制温泉クラブの預託金を組織的にだまし取っていたとして、警視庁と静岡、兵庫、福井県警の合同捜査本部は7日夜、岡本ホテルグループ元オーナー、大東(おおひがし)正博(59)=暴力団山口組系元組員▽関連会社元社長、山脇一晃(56)▽同、松永博宣(37)の3容疑者を組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で逮捕した。ほかに営業などにかかわった十数人も逮捕する方針。

 大東容疑者らは全国約8000人から二百数十億円を集めたとみられ、捜査本部は資金の一部が暴力団に流れた可能性が高いとみて、巨額詐欺事件の全容解明を進める。

 捜査関係者などによると、大東容疑者らは00年ごろに岡本ホテルの経営に参入。その後、全国10カ所に岡本ホテルグループとして温泉ホテルを展開した。05年からは「岡本倶楽部(くらぶ)」の名称で会員募集を始めた。

 大東容疑者らの逮捕容疑は、09年9月~10年5月、横浜市の不動産賃貸業の50代の男性ら約80人から岡本倶楽部の施設利用預託金と施設利用料という名目で約3億円をだまし取ったとしている。捜査本部は大東容疑者が事件を主導し、山脇と松永の両容疑者が営業の責任者だったとみている。

 大東容疑者らは「預託金を出して会員になれば、全国11カ所のホテルで使用できる宿泊ポイントをプレゼントする」と宣伝。未使用のポイントは一定割合で換金するうえ、5年後には預託金を全額返金すると、元本保証を約束した。例えば、1000万円の預託金を支払えば5年後には最大で1810万円になって戻ってくるとしていたが、捜査本部は、実際には返金能力がなかったとみている。

 グループを巡っては、10年ごろから、預託金が返還されないなどのトラブルが続出。捜査本部は同年5月26日、出資法(預かり金の禁止)違反容疑で関係先を家宅捜索。その後の捜査で、当初から組織的に詐取する目的で預託金を集めていた疑いが強まったという。

 岡本ホテルグループのうち、岡本倶楽部の会員権を管理販売していた「オー・エム・シー」(東京都中央区)は同6月、債権者からの申し立てを受け破産。オーナーらに預託金の返還を求める訴訟が東京地裁に起こされている。

 ◇組織犯罪処罰法
 組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律。暴力団やテロ組織などの団体による組織犯罪やマネーロンダリング(資金洗浄)の防止を目的に00年2月に施行された。組織的詐欺は3条で禁止され、最高刑が懲役10年の刑法の詐欺罪に対し、懲役20年と重い。


 さらに今日2010年2月15日には、岡本倶楽部のダミー団体と思われる「熱海友の会」など4カ所を家宅捜索下というニュースが報道されています。⇒ 【岡本ホテル詐欺】「熱海友の会」など4カ所を家宅捜索 警視庁など - MSN産経ニュース.

「熱海友の会」など4カ所を家宅捜索 警視庁など 2011.2.15 10:55  「岡本ホテル」グループによる組織的詐欺事件で、警視庁などの合同捜査本部は15日、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で、静岡県熱海市の任意団体「熱海友の会」事務所など計4カ所を家宅捜索した。

 ホームページによると、熱海友の会は昨年6月に設立。被害者を中心に組織されホテル事業の存続を目指しているとし、系列ホテルの利用を呼びかけている。しかしその実態は不明な部分も多く、捜査本部は今後、同会とグループ元オーナーで指定暴力団山口組系元組員、大東正博容疑者(59)=同法違反容疑で逮捕=らとの関係を調べる。

 警視庁組織犯罪対策4課によると、大東容疑者らは平成17年4月以降、約8千人から計二百数十億円を集金したとされているが、被害者救済はほとんど進んでいない。

 被害者救済をめぐっては、ホテルの存続を模索する熱海友の会と、破産管財人のもとで早期にホテルの精算を行うことを訴える岡本倶楽部被害対策弁護団との間で、方向性の違いにより対立が生じているとされる。

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 さらに本日は12人目の逮捕者を出しました。

運営会社元社長を逮捕=組織的詐欺容疑で12人目-岡本倶楽部・警視庁=時事通信(2011/02/15-19:59)

 静岡県熱海市などの温泉ホテルを舞台にした岡本倶楽部の詐欺事件で、警視庁組織犯罪対策4課などは15日、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で、同倶楽部運営会社の元社長坂本徳宣容疑者(37)=大阪市淀川区西中島=を逮捕した。  同倶楽部会員らで組織するとされる任意団体「熱海友の会」の関係者に付き添われて同庁四谷署に出頭した。逮捕は12人目。  同課によると、坂本容疑者は自ら営業活動をした経験もあり、岡本ホテルグループ中心メンバーの1人とみられる。「金をだまし取ったことはない」と述べ、容疑を否認しているという。(2011/02/15-19:59)


 写真は、昨年12月23日に調査した際の「熱海友の会」の様子=紀藤撮影⇒

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 熱海友の会事務所 熱海市田原本町9-1 熱海第一ビル2階 同所は熱海駅すぐ前のビル2階にある。


 「熱海友の会」は、「ホテルが復活できる」という甘い言葉で、被害者を岡本ホテル側に引き付けることによって、被害の顕在化を抑えたうえで、会を開くと称して、被害者を岡本ホテルへの宿泊に誘うなど、営業が昨年5月の警察による家宅捜索からうまくいかなくった部分を補うなど、その実態は「営業の別働隊」とも評価できた組織でした。

 被害者が右往左往させられたこの間破産管財人によると、破産債権の届出の提出期限が、平成23年2月末日に迫っています。

 あと2週間しかありません。

 ぎりぎりです。

 お悩みの方は、⇒僕が副団長をつとめる岡本倶楽部被害対策弁護団


[参考]
・全国岡本倶楽部被害対策弁護団声明 2011年2月9日

団長青木秀樹

一昨日より本日までに,警視庁と福井、静岡、兵庫県警の合同捜査本部が岡本倶楽部グループの中核会社であった破産会社株式会社オー・エム・シーの実質的オーナー大東正博と同社の代表取締役であった山脇一晃外9名らを組織犯罪処罰法違反の被疑事実で逮捕し,続けて外3人の逮捕も予定されているとの報道がなされた。

預託金等と銘打って,組織的に詐欺行為を行い集金をしていた株式会社オー・エム・シーについては現在破産手続が行われてはいるが,同社の資産については既に手続前から大東正博らにより財産の持ち出しが行われ,被害者らに返金できる十分な配当が見込めない可能性が高い状況となっている。

しかし他方,持ち出されたりして流出した財産その他財産隠匿行為についても,これまでほとんど明らかになっておらず,今後の破産会社の破産手続においても明らかになる可能性は不明であるため,当弁護団においては破産債権届にとどまらず,これまで個別の役員への訴訟を行うなどして解明に努めているところである。

今回の財産隠匿の主要人物らと思われる大東正博らの逮捕により,刑事手続により隠匿行為についての徹底的な解明が強く期待されるところ,株式会社オー・エム・シーの破産手続により被害者らがより適正な配当を受ける機会がより一層確保されることになる。

また,本件は主に高齢者を中心に,8000人近い被害者について200億円以上の老後の資金を詐取するという,大変大規模な,実に悪質な組織的詐欺行為であり,この中心人物である大東正博らに対し捜査機関による適正な捜査及び司法による正義の実現がされることが予想される。

当弁護団としては本件逮捕を評価し,今後も捜査機関とは積極的に連携を図り被害救済に努めてゆく所存である。

なお,本件に付随して,被害者の高齢者をいわば「カモ」と認識し,いわゆる振り込め詐欺まがいの債権買取勧誘などが行われ,実際に二次被害が発生しているとの報告を受けている。

弁護団に加入されているされていないに関わらず,被害者の皆様方への新たな注意喚起をここに行うものである。

以上

(問い合わせ先)
全国岡本倶楽部被害対策弁護団

電話03-3261-8330,03-3261-2609(平日11時から16時)

2010.06.18

全国岡本倶楽部被害対策弁護団の発足!

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現在、電話が鳴りにくい状況が続いているようですので、もう一回線増やしました。

電話番号は、03-3261-8330

に加え

電話番号は、03-3261-2690

です。

現在、受任依頼が殺到しています。
今後、受任者においては、特別に、「受任者専用ダイヤル」を設置し、対応する予定としています。

岡本倶楽部 被害救済へ説明会 NHKニュース

2010.06.17

全国岡本倶楽部被害対策弁護団の説明会 補足説明

岡本倶楽部被害の説明会
午後7時の開場前から被害者があふれ、急きょ、2回に分けて説明会を開きました。日弁連会館最大のホールである「クレオ」が、2回ともほぼ満員となり、優に 1000人以上が、来られたと思います。

被害者の皆さんの関心事は、主に

①いくらぐらい戻ってくるのか?
②弁護士に依頼する意味は?

ということであったと思いますが、①については、現状では明確にお答えできませんが、できるだけ努力するということに尽きます。

この点、ただ漫然と、管財人に債権届け出をするだけで、努力しなければ、得られるであろう金額が減るだけです。今後の手続が、個々人で債権届け出を出すだけなら、弁護団は不要に見えます。

しかし弁護団は静的な組織ではありません。弁護団は、単に破産債権届け出を出すだけでなく、管財人に協力して資産をあぶり出し、被害回復につなげる努力や、役員や幹部に対して、破産とは別に、民事の損害賠償請求をすることも視野に入れています。警察との折衝なども行っていきます。

そして1人の被害者の力では、今後必要となる管財人折衝、警察折衝、行政折衝などの力を持ち得ません。
まさに多数の被害者が結集した弁護団が必要なゆえんです。

2回目の説明会の会場で、弁護士に頼まなくとも、自分でできるのではないかのような御質問がありましたが、これは弁護団の活動に対する②の内容の誤解に基づくものです。この点、説明不足をお詫びします。

弁護士に依頼する意味は、努力によって、将来の可能性を広げる作業です。

この点を、誤解なきようお願いします。

弁護士費用の説明も求められましたが、着手金の2万、3万、4万円という額は、実費も含めたもので、とても良心的だと思います(通常の法律相談料さえ、1時間1万円です。)。

被害者の方は、岡本倶楽部側が、その保身から流す情報(有志6人による手紙が、被害者に送付されてきていますが、個々の被害者が知るはずもない、宛先の顧客情報はどこから入手したのでしょう。その郵送費用は誰が負担したのでしょう?80円×5000人=40万円かかります。)に惑わされず、破産決定、暴力団担当の警察が捜査しているという現実を踏まえ、まさに御自分の判断で、弁護団への依頼判断をしていただければと思います。

2010.06.16

今日夜、全国岡本倶楽部被害対策弁護団が結成します。

本日の夜の説明会で、全国岡本倶楽部被害対策弁護団(弁護団長青木英樹=二弁)が、結成します。

ようやくですが、お待たせしました。

東京の3つの弁護士会の消費者問題対策委員会の有志約50人の弁護士が参加します。
紀藤は副団長に就任することになりました。

被害の全額回収が難しい情勢ですが、多くの被害者が結集することが重要です。
被害に泣き寝入りすることは、犯罪者に利益を温存させることにつながります。
被害に泣き寝入りせず、ぜひ弁護団に参加していただけることを、望みます。

岡本ホテル側の被害救済を妨害する動きも活発となっていますが、ぜひ騙されないように、ご注意ください。
今日の説明会で、弁護団の今後の方針なども、説明させていただきたいと思います。

全国岡本倶楽部被害対策弁護団


2010.06.07

岡本倶楽部110番の結果と被害対策弁護団の結成へ

本日110番を実施しましたが、午前10時の開始と同時にひっきりなしに相談が来る状態であり、電話が、つながらないという苦情が、弁護士会、そして僕への連絡でも多数、ありました。

大変申し訳ありませんでした。

相談件数は83件、但しつながらないということで、東京弁護士会事務局に電話をされた方が外に110件いらっしゃり(二弁、一弁への相談については調査中。)、被害相談の最高額も、110番では2500万円、東弁事務局への電話では5000万円という高額なものでした。

110番への電話よりも、弁護士会に直接の電話の方が上回る事態は、弁護士会主催の110番史上、初のことであり、被害の深刻さを十分うかがわせるものでした。

110番への相談の年齢構成も、

30代 2人 50代 6人 60代 33人 70代 25人 80代 2人 不明 15人

と、給与収入のない高齢者の被害者が多いことがうかがえました。

そんなわけで、被害の深刻さを考えると、来週、水曜日に開かれる、相談会が、きわめて重要な情勢となりました。無料ですので、被害者の方で、心配な方は、ぜひ説明会にご参加ください。
第二東京弁護士会ひまわり | 臨時無料相談「岡本倶楽部(岡本ホテル)被害110番・被害者説明会」のお知らせ

開場は立ち見なら800人、座席でも600程度入る開場ですから、入場につき、人数多数で、若干混乱するかもしれませんが、全員が収容できると思います。多くの参集を、呼びかけたいと思います。また不参加の方へは、弁護団で、ホームページを立ち上げる予定ですので、受任方法などは、そちらをぜひご覧ください。

また弁護団をその日結成することも、今日110番の後の会議で、本決まりとなりました。弁護士費用も、泣き寝入りがないように、低額化の方向性で検討中です。

泣き寝入りは、結局、加害者側に、利益を温存させることにつながるからです。
すべての違法収益を被害者へ返そう!-「消費者庁の設置と違法収益の被害者還付制度の必要性」-

弁護士費用や体制もその日の説明会で、発表できると思います。

またこの間に、情報提供のある方は、引き続き、当ブログで受付いています。
2010.06.05 岡本倶楽部に関する情報提供の募集

[参考]
岡本倶楽部:財務局の違法性指摘後も口頭で「元本保証」 - 毎日jp(毎日新聞)

岡本倶楽部:財務局の違法性指摘後も口頭で「元本保証」

2010年5月27日 15時0分 更新:5月27日 15時0分

 「岡本倶楽部」を運営するホテル会員権管理・販売会社「オー・エム・シー」(東京都中央区)による出資法違反事件で、オ社は関東財務局から「元本保証」と記載した勧誘パンフレットの違法性を指摘された07年以降も、高齢者らに口頭で元本保証を約束していたことが分かった。警視庁などの合同捜査本部は26日の家宅捜索で押収した資料を分析し、不法勧誘の実態の解明を進めている。

 オ社は05年から、100万~1000万円の会費を納めれば、5年後に預託金(会費の8~9割)が全額返金されるうえ、全国11カ所の系列ホテルで使える宿泊ポイント(5年で60万~815万円)が付与され、未使用のポイントは換金できると勧誘していた。

 捜査関係者らによると、関東財務局は07年、オ社にこうした勧誘方法や預託金システムが元本保証を禁じた出資法に抵触する可能性があると指摘した。

 オ社は勧誘資料から「キャッシュバック」や「元本保証」といった記載を削除。その代わりに預託金を「預かり保証金」と言い換え、ポイント券の換金制度を廃止して形式上、全額返金制度を停止した。

 しかし、元本保証をうたった勧誘は続いていたという。

 07年に入会した神奈川県の主婦(64)は「必ず全額返ってくると誘われ、住宅購入に充てるはずだった資金で入会した」と証言する。【酒井祥宏、伊澤拓也】

2010.06.05

岡本倶楽部に関する情報提供の募集

あさって2010年6月7日に110番、そして2010年6月16日に被害者説明会が予定されている岡本倶楽部について、至急、どんな些細な情報でもかまいませんので、紀藤宛に、情報を提供していだだけませんか?

ご連絡方法としては、
①このブログのコメント欄に書きこんでいいただき情報をいただくか、
②紀藤宛に直接メールをいただければ、⇒メールでの連絡方法

助かります。

特に重要と思われる情報については、後ほど、こちらからご連絡して、ご確認させていただきます。

また被害者の方で、この機会にいろいろ相談されたい方は、一義的には、下記の相談窓口二お願いしたいのですが、どうしても、まず情報提供を主眼にされたい方は、上記紀藤宛に、ご連絡をいただいてもかまいません。

僕は、来週、予定していた韓国消費者院主催の会議への参加をキャンセルして、この問題の対応に、あたっています。


Kankoku

第二東京弁護士会ひまわり | 臨時無料相談「岡本倶楽部(岡本ホテル)被害110番・被害者説明会」のお知らせ

臨時無料相談「岡本倶楽部(岡本ホテル)被害110番・被害者説明会」のお知らせ

 警視庁が2010年5月26日に出資法違反の容疑で強制捜査を行った「岡本倶楽部事件」について(被害者5000人以上、被害額は200億円を超えると報道されています。)、第二東京弁護士会、東京弁護士会、第一東京弁護士会の東京三会が共同して、下記の110番(被害者電話相談)及び被害者説明会を開催することにしました。
 被害者の方でご相談になりたい方は、この機会に、ぜひご相談ください。
1.110番(電話相談会)

【日  時】
2010年6月7日(月)午前10時~午後2時
【電話番号】
TEL : 03-3581-8441
※当該期間のみの電話番号となります。
【相談対象】
岡本倶楽部の被害者
【相談料】
無料
【主  催】
東京弁護士会/第一東京弁護士会/第二東京弁護士会
2.被害者説明会

【日  時】
2010年6月16日(水)午後7時30分~午後8時30分
(受付:午後7時から)
【場  所】
弁護士会館2階講堂クレオ
〈住所〉東京都千代田区霞が関1-1-3 弁護士会館2階
【相談対象】
岡本倶楽部の被害者
【交通アクセス】
・東京メトロ丸ノ内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」
B1-b出口より直通
・東京メトロ有楽町線「桜田門駅」5番出口より徒歩8分
・都営三田線「日比谷駅」から日比谷公園を通り徒歩8分
【参加料】
無料
【主  催】
東京弁護士会/第一東京弁護士会/第二東京弁護士会
【お問い合わせ】
第二東京弁護士会 人権課
TEL : 03-3581-2257

 説明会当日は、報道機関により取材が行われた場合、撮影された映像・画像は、新聞等の各種媒体において利用されることが予想されますが、報道機関に対しては、個人が特定できるような撮影はしないよう依頼をしております。

2010.06.02

岡本倶楽部110番と被害者説明会のお知らせ

ようやく弁護士会内の合意ができましたので、発表します。

岡本倶楽部の被害者の救済に、弁護士会が乗り出しました。

被害者説明会(6月16日)には、東京三会の消費者委員会の委員有志で、弁護団を立ち上げる予定としています(もちろん紀藤も参加します)。

ぜひこの機会に、まずは無料の相談にご連絡ください。

http://www.toben.or.jp/news/event/20100616.html

臨時無料電話相談「岡本倶楽部(岡本ホテル)110番・被害者説明会」のお知らせ

 警視庁が2010年5月26日に出資法違反の容疑で強制捜査を行った「岡本倶楽部事件」について(被害者5000人以上、被害額は200億円を超えると報道されています。)、第二東京弁護士会、東京弁護士会、第一東京弁護士会の在京三会が共同して、下記の110番(被害者電話相談)及び被害者説明会を開催することにしました。

 被害者の方で、ご相談になりたい方は、この機会に、ぜひご相談くだるようお願いします。

1.110番(電話相談会)
【日  時】
2010年6月7日(月)午前10時~午後2時
【電話番号】
03-3581-8441
※当該期間のみの電話番号となります。
【相談対象】
岡本倶楽部の被害者
【相談料】
無料
【主  催】
東京弁護士会/第一東京弁護士会/第二東京弁護士会


2.被害者説明会
【日  時】
2010年6月16日(水)午後7時30分~午後8時30分
(受付:午後7時から)

【場  所】
弁護士会館2階講堂クレオ
〈住所〉東京都千代田区霞が関1-1-3 弁護士会館2階
【相談対象】
岡本倶楽部の被害者
【交通アクセス】
・東京メトロ丸ノ内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」
B1-b出口より直通
・東京メトロ有楽町線「桜田門駅」5番出口より徒歩8分
・都営三田線「日比谷駅」から日比谷公園を通り徒歩8分
・JR「有楽町駅」から日比谷口よりお堀沿い徒歩10分
【参加料】
無料
【主  催】
東京弁護士会/第一東京弁護士会/第二東京弁護士会

【問 合 せ】
第二東京弁護士会 人権課 TEL:03‐3581‐2257

2010.05.27

緊急告知!岡本倶楽部事件で、東京で、弁護団を立ち上げる方向になっています。

現在、在京の東京三弁護士会では、岡本倶楽部事件の被害者が多数出ている現状(被害者5000人以上、被害額は200億円を超える見込み)に鑑み、三会で共同して、三会の消費者問題対策委員会の委員を中心とした有志の弁護団を立ち上げる準備を進めるべく、協議を開始しています。

明日には、急きょ、三会の消費者問題対策委員会の委員長クラス(ちなみに現在、二弁の消費者委委員長は、紀藤です。)で、今後の被害救済の方向性についての話し合いを持つ予定としています。

ですから、今しばらく、推移をお待ちください。

現時点で、結論が出ていませんので、以下は、紀藤の私的見解ということで、ご理解ください。

6月中には、被害者説明会を開催したいと思います。

今後、結成される弁護団の活動としては、現時点で、破産申し立てが出されている現状下では、今後決定されるであろう破産手続における①債権届け出、②その後の破産管財人との折衝、③警視庁等の警察との折衝、④役員・幹部への個人責任追及などの業務が中心となると思われます。

費用は、先行している藤森弁護士の事務所に合わせる形になると思います。

いずれにせよ、今後各地で結成されるであろう弁護団との、協力関係に努めたいと考えています。

2010.05.26

岡本倶楽部が、ついに強制捜査へ

以前から出資法違反の疑いがあった岡本倶楽部に、ついに警察のメスが入りました。

今日2010年5月26日の強制捜査、そして、これに先行する2010年5月21日の被害者側からの破産申し立てという事実からは、もはや岡本倶楽部は、事実上の破たん状態に陥ったと評価できると思います。

岡本倶楽部に出資された被害者の方は、速やかに、最寄りの弁護士会にご相談されることを勧めます。


東京新聞:『岡本ホテル』一斉捜索 会員から預託金、出資法違反容疑:社会(TOKYO Web)


『岡本ホテル』一斉捜索 会員から預託金、出資法違反容疑

2010年5月26日 夕刊

岡本ホテルへ家宅捜索に入る捜査員ら=26日午前7時、静岡県熱海市上宿町で
写真

 静岡県熱海市の老舗旅館「熱海岡本ホテル」などで、特典を受けられる会員制クラブ「岡本倶楽部」が会員から預託金名目で違法に金を集めたとして、警視庁組織犯罪対策四課と静岡県警などは二十六日、出資法違反(預かり金の禁止)容疑で、熱海岡本ホテルと「岡本倶楽部」の運営会社、系列ホテルなどを一斉捜索した。

 岡本倶楽部の運営会社は「オー・エム・シー」(OMC)と「岡本ホテルシステムズ」(ともに東京都中央区)。警視庁などによると、岡本倶楽部は二〇〇五年以降、預託金名目で約七千人から二百億円以上を集めたとみられ、一部が暴力団に流れた可能性もあるとみて調べる方針。

 関係資料などによると、岡本倶楽部はブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの四コースで会員を募集。ブロンズ会員の場合、入会時に百万円を預け、岡本倶楽部から毎年発行される宿泊ポイント券を一切使わなければ、五年後には百十六万円が返還される仕組み。同様にプラチナ会員の場合は、一千万円を預けると、五年後に千五百万円以上が返還されると高利回りを強調していた。

 一方で、岡本倶楽部をめぐっては、宿泊ポイント券の買い取りが遅れたなどとして、預託金返還を求める民事訴訟が相次いでいた。

◆会員男性も宿泊 「解約したいが」

 静岡県伊東市の「伊東マンダリン岡本ホテル」には午前七時、捜査員約十人が捜索に入った。埼玉県の男性宿泊客(77)は「朝、テレビのニュースを部屋で見て驚いた」と語った。

 この男性は昨年五月、百万円を預託して岡本倶楽部の会員になった。その後、グレードの高いコースへの変更の勧誘を何度か受けたという。「機会があれば解約したい。約款通り預託金が返ってくると良いが」と心配していた。

 同県熱海市の「熱海岡本ホテル」には、捜査員約二十人が入った後、ホテル脇の道路にバスが横付けされ、段ボールを持った捜査員約二十人が続いた。関係者によると、ホテルには十数人が宿泊していた。


岡本倶楽部会員、オー・エム・シー破産申し立て : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

岡本倶楽部会員、オー・エム・シー破産申し立て

 預託金返還請求訴訟の代理人を務める藤森克美弁護士(静岡県弁護士会)は26日、静岡市内で記者会見し、21日に「オー・エム・シー」の破産を東京地裁に申し立てたことを明らかにした。

 申立人は民事訴訟の原告8人を含む岡本倶楽部の会員12人。藤森弁護士によると、同社は2009年9月末時点で会員7854人から191億8340万円を集めているが、資産は約126億9031万円しかないといい、藤森弁護士は「資産をすべて処分しても、会員に預託金を返せないのは明らか。これ以上資産が散逸しないようにしたい」と述べた。すでに50人以上の会員から相談が寄せられているといい、「相談件数が増えれば説明会なども開きたい」と述べた。
(2010年5月26日13時08分 読売新聞)

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