備忘録:MTCI事件
■MTCI会長、逮捕
2002年11月26日 01:37 PM 更新
東京地検特捜部と証券取引等監視委員会は11月26日、証券取引法違反の疑いで、ISPのMTCI会長、早川優容疑者を逮捕した東京地検特捜部と証券取引等監視委員会は11月26日、証券取引法違反の疑いで、ISPのMTCI会長、早川優容疑者を逮捕した。
調べでは、早川容疑者は1999年9月、同社の未公開株公募に際し財務内容を優良に装う虚偽の記載をした届出書を関東財務局に提出した疑いがもたれている。
中堅ISPを運営していたMTCIは1999年10月、1株256万円の未公開株を新聞広告などで公募するなどして注目。同月にはベンチャー投資専門の証券会社「MTCI証券」の設立を発表するなど積極的な展開で知られたが、当時から事業内容には疑問が指摘されていた。現在、MTCIはISP事業を含め実質休眠状態。
■「MTCI」見過ごす──金融庁、トーマツを戒告処分
2006年03月30日 20時41分 更新
金融庁は3月30日、破たんしたISP「MTCI」などの有価証券報告書の虚偽記載を見過ごしたとして、監査法人トーマツを公認会計士法に基づき戒告処分とした。MTCIは1999年、同社の未公開株を公募する際、財務内容を優良に装うため、財務書類に虚偽記載をした。同社会長は2002年11月に証券取引法違反で逮捕され、実刑判決が確定した。
金融庁は、MTCIの有価証券報告書の重大な虚偽をトーマツが見過ごしたとして処分したほか、MTCIを担当していた会計士2人を業務停止3カ月とした。
■トーマツの記者発表
2006.3.30 金融庁による処分について
監査法人トーマツ並びに当監査法人元社員7名は平成18年3月30日付で金融庁より、公認会計士法の規定に基づく処分を受けました。当監査法人は本件を真摯に受けとめ、改めて審理体制、教育研修体制の強化に全力を尽くしてまいる所存です。当監査法人は、当該案件発生後の平成13年以降に、審理手続・体制の見直しを行い、その充実を図ると共に、不正発見ケーススタディ等の研修を継続的に行う等、信頼性の高い監査の実施に向けて精進を重ねております。
また、当監査法人は監査業務を実施する監査部門と審理等を実施する品質管理部門を独立した部門として機能させておりますが、昨年7月には包括代表社員(CEO)直轄の部門として、レピュテーションリスク担当部門を新設いたしました。同部門では、品質管理部門が実施している審理等のチェック機能が有効に働いているかの監視を行っています。当監査法人は、今後とも、これらの体制を一層強化し、社会的信頼の回復に努めてまいる所存であります。
処分の内容(公認会計士法第34条の21第2項第2号及び30条第3項に基づく)
当監査法人: 戒告。株式会社エムティーシーアイ、株式会社サワコー・コーポレーション、株式会社ナナボシの3件の監査証明に係る審理体制と教育研修体制に関して
業務執行社員: 株式会社エムティーシーアイの監査証明に関して、2名の業務停止3ヵ月
株式会社サワコー・コーポレーションの監査証明に関して、2名の業務停止2ヵ月
株式会社ナナボシの監査証明に関して、2名の業務停止3ヵ月、1名の同1ヵ月本件に関するお問い合わせ先:監査法人トーマツ 本部広報 Tel 03-3457-1573
当ページに記載の内容は掲載日現在の情報であり、その後情報が変更している可能性があることをご了承ください。
■MTCI経営健全化を図る会
-但し、2003年.2月13日以降、更新されていないのが残念。
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コメント
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証券取引違法で逮捕、LDの堀江氏と
同じような似たようなケースがあるものね。
会計士が3ヶ月の業務停止、会社を運営して
いる以上会計士とは絶対的に必要な存在です
から。知らないでは済まされないってことで。
知らないと言えば言うほどその会社の体制が
さらに不自然な形に発展するように。
つまり悪事は逮捕者と会計士の二人三脚ということ。
投稿: westcoast | 2008.11.03 06:05
MTCIの株主は、詐欺罪等で、当時の会長・社長、監査法人のト-マツ、日本経済新聞等に対して返還請求はできないのでしょうか。可能であればアドバイスをお願いいたします。
投稿: 被害者の一人 | 2008.11.30 21:16
個人所有のMTCIの株券が出てきました。紙切れになってしまったものですので、捨てても良いのですが、損切りして売却損として、年末の所得税の申告の時に使えないものでしょうか?確か250万円位で購入しました。サラリーマンなので、所得税の調整の対象になるのでしょうか?
投稿: はやきよ | 2011.03.28 16:49