参議院は良識の府であり、理性の府、不合理はもうやめてほしい。
・参院宿舎移転問題:猪瀬副知事が疑問呈す 近隣住民反対申し入れに /東京 - 毎日jp 2008年5月13日 地方版
参院宿舎移転問題:猪瀬副知事が疑問呈す 近隣住民反対申し入れに /東京
参院清水谷議員宿舎(千代田区)の風致地区への移転問題で、参院などを相手に工事禁止の仮処分を東京地裁に申し立てている近隣住民らが12日、都庁に猪瀬直樹副知事を訪ね、移転を認めないよう申し入れた。猪瀬副知事は「財政難の折に建て直す必要があるのか非常に疑問だ」と答え、移転計画に改めて疑問を呈した。
住民側は、国土交通省が昨年3~4月に予定地北側の道路工事に伴い、木の根の一部を伐採したことを問題視した。都風致地区条例は「木竹の伐採」について都との協議を義務付けているが、住民側は「国交省は協議を行っていない」と主張している。
住民側の紀藤正樹弁護士は申し入れで、道路工事に違法性が疑われることをはじめ、移転計画に住民の支持が失われているとし、「環境問題が議論されている時に非常に貴重な緑を切らなければならない計画は不合理だ。『おかしいことはおかしい』と言って、国の考えを改めてほしい」と訴えた。
これに対し、猪瀬副知事は「わざわざ風致地区の木を切ってまで議員宿舎を造る必然性はないように思う」と強調。参院が昨年11月に発足させた議員宿舎プロジェクトチームの議事録や、宿舎の維持管理費の実績を明らかにするよう求めていく考えを示した。
申し入れの後、記者会見した住民代表の梶浦淳代さん(63)は「力強い言葉をいただき安心している」と語った。
一方、国交省官庁営繕部は道路工事について「都には事前に相談した。木の根の一部は切ったが、違法性はない」と話している。都建設局の担当者は「木そのものを伐採しなければ、協議が必要になる伐採には該当しない」との見解を示している。
移転計画を巡っては、石原慎太郎知事が反対の姿勢を続けており、4月には参院側との協議を再開する意向を明らかにしている。【木村健二】
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