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2012.12.06

ブログ更新:神世界による組織的詐欺霊感商法事件で斉藤亨被告人に対し実刑判決が出ました。 #cult #religion #ヒーリング #霊感商法 #宗教

本日午後1時30分、東京高等裁判所第805号法廷において、神世界の教祖である斉藤亨に対する組織的詐欺被告事件の控訴審判決宣告期日が開かれ、斉藤亨被告人に対し、第一審判決の懲役5年を若干減刑しつつも懲役4年6月に処するという実刑判決が言い渡されました。

一審の横浜地裁判決に引き続きの実刑判決です。

僕が弁護団長とつとめる、神世界被害対策弁護団では、次のような声明を出しました。

神世界グループは解散しましたが、なお4400人以上の被害者(これは神世界側が推計したものです。)が泣き寝入りになっていると思われ、弁護団としては、放置することはできないと考え、引き続き被害救済を続けることを決定しました。

被害者の方は、とにかく早めにご相談ください。

神世界は、神世界と名乗らず宗教であることもかくし、口当たりのいい「サロン名」をつけて活動してきましたので、多くの被害者が被害にきづかず、泣き寝入り状態となっています。

具体的なサロン名がわからない方も、とにかく、弁護団へ、お問い合わせください。

また斉藤亨被告は、自らを「主」と称して、神世界の教典にあたる『神書』などを駆使し、いわば、信者を恐怖で縛る、すなわち「マインドコントロール」の手法を使用していました。

そのため、今なお、声をあげること自体に恐怖を感じる被害者もいます。

少しでも、心当たりのある方は、怖がることはありません。ぜひ弁護団にご相談を!

⇒できるだけ早く僕が団長をつとめる神世界被害対策弁護団へ連絡を!


03-3515-6681


弁護団声明

神世界による組織的詐欺事件の控訴審判決に関する声明

-斉藤亨被告人の実刑判決を受けて-

平成24年12月6日

東京都千代田区麹町4丁目7番地
麹町パークサイドビル3階
リンク総合法律事務所
電 話 03-3515-6681
FAX 03-3515-6682
神世界被害対策弁護団
団  長 弁護士 紀 藤 正 樹
事務局長 弁護士 荻 上 守 生
外28名


 当弁護団は、平成19年12月、斉藤亨を頂点とする神世界グループによる組織的詐欺事件の被害者らの被害回復等を目的として結成された弁護団です。当弁護団は、この間6年にわたり、「ヒーリング」「御祈願」「御霊光」などの効能をうたって組織的詐欺を続けてきた神世界グループによる被害者の救済活動を行ってきました。

 そして本日、丸6年を経て、ようやく東京高等裁判所第805号法廷において、神世界の教祖である斉藤亨被告人に対する組織的詐欺被告事件の控訴審判決期日が開かれ、同被告人に対し、懲役5年の第一審の実刑判決がほぼ維持され、懲役4年6月の実刑判決が出され、組織的詐欺が有罪とされたことは、非常に大きな意義があると考えています。

 同判決は、「神世界事件」の被害の実態、すなわち教祖の指示で、宗教行為に仮託してなされた組織的詐欺による金銭収奪の悪質性、死者すら出している悪質な団体であるという真実を直視し、第一審判決後に、神世界側が、弁護団で受任している被害者に対し被害弁償(130名約5億1500万円)を行ったことなどを考慮しても、なお神世界の被害総額が約180億円にも及び、全ての被害弁償額を考慮しても全体の被害額のわずか7%(被害者数では6%)に満たず、今なお、神世界側の推計を前提としても4441人もの被害者の救済が行われていおらず、泣き寝入りを強いられ、他方、斉藤亨被告人らは「違法かつ不当な収益」を確保しているなどの被害実態も十分考慮したうえで、実刑判決を選択し減刑をほとんどしなかったのであり、当然のこととして評価できます。
加えて高裁判決においても、教祖の指示で宗教行為に仮託してなされた金銭収奪行為が組織的詐欺行為にあたるとの認定が維持されており、この点は統一協会(世界基督教統一神霊協会)に代表されるいわゆる霊感商法による被害が絶えない中、画期的な意義を有するものと評価できます。

 さらに同判決は、宗教団体の教祖が、宗教活動について詐欺にあたることを自白した、わが国における戦後の宗教史上初の事件です。神奈川県警の現場の警察官、立件に漕ぎ着けた横浜地検の検事が、被害者の悲痛な叫びに真摯に耳を傾け、慎重かつ粘り強く捜査を継続され、教祖斉藤亨をはじめとする幹部らの組織的詐欺による有罪判決を得るまでにご尽力されたことについて、改めて敬意を表しますし、このご尽力が、深刻な霊感商法による詐欺被害の救済に繋がったことについて、捜査機関においては、良き先例として、今後は、積極的に悪質な霊感商法の摘発を進めていただきたいと願う次第です。

 もっとも、この「神世界事件」では、大きな課題も残りました。
日本社会においては、未だに統一協会のみならず、「ヒーリング」「占い」「鑑定」「自己啓発セミナー」などを手段とした霊感商法やスピリチュアル商法を行う団体、個人が跳梁跋扈しており、深刻な被害が続発しておりますが、これらの霊感商法、スピリチュアル商法に対する捜査機関による詐欺罪、組織的詐欺罪による立件は、現状においても抑制的に過ぎる言わざるを得ません。

 宗教やスピリチュアルなどを理由に、捜査機関の詐欺罪、組織的詐欺罪による立件を躊躇する姿勢が、霊感商法、スピリチュアル商法による被害を結果的に放置し続けることになっております。現に、「神世界事件」においても、平成22年3月までの横浜地検の抑制的な姿勢が、「神世界事件」の立件を遅らせ、立件範囲の縮小に繋がり、深刻な被害実態に見合った事件化と判決における量刑という意味で、不十分な結果となったことは否定できません。
 
 本日、教祖斉藤亨被告人は実刑判決となったものの、被害総額約180億円、医療機会の遅延により幼児2名、成人2名の死者を出している極めて悪質な団体の被害実態に比して不当に軽い判決と言わざるを得ず、刑事責任を問われたサロンの経営者は一部に留まり責任を問われた経営者らにも執行猶予判決が言い渡されたのみです。
 しかも斉藤亨他被告人を含めた神世界の幹部だった被告人らは、自らに神霊能力があったと主張して確定的故意を否定し、未必的故意であったなどと強弁し、さらにはサロン経営者の一部は活動を再開させているとの情報も伝わってきており、真に反省をしているとは到底考えられず、霊感商法を再開する危険性が高いと思われます。
 当弁護団としては、引き続き神世界の活動を注視して警戒し続けるともに、これまでに被害回復ができたのは約12億円と被害総額のわずか7%(被害者数では6%)に満たず、なお4400人以上の被害者の存在がうかがえることから、引き続き被害者の方々の相談窓口を設けて被害回復に努めて参りたいと考えております。

以上



[神世界に関する参考情報]
僕のブログ=カテゴリー「2007-12 神世界=びびっととうきょう=えんとらんすアカサカ(-霊感商法事件)」


・拙著『マインドコントロール』でも、神世界事件に言及しています。ぜひ読んでご感想を!

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2012.08.07

急告!!拡散希望=弁護団への締切は本日8月31日!!=神世界グループ7社が解散公告!神世界の霊感商法事件:期限が9月11日 速やかに弁護団へ連絡を!(03-3515-6681)!! 2012年8月9日サロンリストを更新! 2012年8月31日締切の告知!

弁護団への依頼締切は>>>>>>>本日 8月31日まで!

神世界への届出の関係で、本日8月31日をもって依頼を締切ります。

必要な方は、とにかくすぐにご連絡ください。9月1日以降のご連絡の場合は、神世界への債権届出につき、弁護団としては8月31日までの依頼者とは異なり、完全な責任が持てません。

とにかくお早めにお願いします。
債権届け出の仕方が分からない方も、あまり考えず、そして悩まず、まずは、とにかくご連絡ください。


神世界の霊感商法事件

期限が9月11日 あと1か月程度しかありません。

速やかに僕が団長をつとめる神世界被害対策弁護団へ連絡を!


03-3515-6681


既に教祖の斉藤亨被告が、組織的詐欺を認めている以上、そもそも神世界は、顧客名簿でわかる顧客:すなわち被害者全員に通知をすべきですが、神世界は不誠実にも、あえて被害者に知られないように、法人を解散しようとしています。

このまま被害者が泣き寝入りをすれば、犯罪収益が、斉藤被告らに温存される可能性があります。

弁護団は、鈴木秀男弁護士らとは、法人の解散前から、被害回復の交渉を続けています。

失権しないように、被害者が泣き寝入りをしないように、声をあげて、弁護団にご依頼ください。

既に弁護団を通じて、200人近くの被害者の財産被害が救済されています。

多くの被害者が声をあげると、対神世界、対裁判所(斉藤亨被告は第1審の実刑判決に対して控訴しています。)的にも強いです。

被害者の意思を結集して、まとめて、神世界の代理人である「鈴木秀男弁護士」に請求し、被害者のすべての債権が失権しないように努力していこうと思っています。

なお被害者の多くは、サロン名でしか、神世界グループを認識してない場合が多いことから、過去、存在したサロン(=ヒーリングサロン)の名称を公開します。

このサロン名の場所に通ったことがある方は、すべて被害者になりうる人です。

リストをご確認ください。

知人・友人・家族でこの名前のサロンに通ったことがある人をお知りの方は、ぜひご連絡ください。

神世界グループサロンリストpdfをダウンロード


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神世界グループ7社が解散公告 弁護団「被害者は連絡を」  :日本経済新聞

=2012/8/7 19:41

ヒーリングサロンを装った山梨県甲斐市の「神世界」グループによる霊感商法事件で、被害対策弁護団は7日、グループ7社が解散したとの公告が7月11日付の官報に掲載されたことを明らかにした。公告は、掲載翌日から2カ月以内に申し出がない債権者は弁済を受けられないとする内容。弁護団は「公告を知らない被害者が多くいる」として期限までに弁護団に連絡するよう呼びかけた。弁護団の連絡先はリンク総合法律事務所((電)03・3515・6681)。官報に掲載されたのは神世界本社のほか、「E2(イースクエア)」「えんとらんすアカサカ」など。グループ7社は全国で約180店のサロンを運営していたが、昨年12月から今年3月に解散したとしている。〔共同〕


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拙著『マインドコントロール』にも神世界事件に言及しています=ぜひ読んでご感想を!


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2012.05.01

神世界の霊感商法事件:教祖の斉藤亨被告に懲役5年の実刑判決!!=2012年5月2日更新=弁護団声明UP!! #cult #religion

もう速報ではありませんが・・・・・判決後の記者会見などがあり、報告が遅れました。

教祖の斉藤亨被告に対して、懲役5年の実刑判決です。

しかし求刑は10年ですので、あまりにも軽すぎる判決です。

斉藤被告はすぐに控訴したようですが、佐野孝被告(43)の懲役3年・執行猶予5年(求刑6年)、浅原史利(49)、嘉子(48)の両被告の懲役2年6月・執行猶予4年(同4年)もあまりにも軽い判決で、検察官も、即刻控訴すべきだと思います。

2012年5月1日付弁護団声明 =pdf


なお神世界は、自主解散をうたっています

解散が終了すると被害の回復が難しくなるおそれがあります。
被害者の方は、とにかくお早めに弁護団に連絡をください。

神世界の被害者の皆様へ

神世界が解散してしまいますので、神世界の霊感商法の被害については、できるだけ早めに、神世界被害対策弁護団へお願いします。

 弁護団事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル3階

 リンク総合法律事務所

 TEL 03(3515)6681 

 FAX 03(3515)6682

 平日10:00~16:00(土日祝日は休みです)

 なお、12月29日~1月3日まではお休み 

⇒このブログより カテゴリー「2007-12 神世界=びびっととうきょう=えんとらんすアカサカ(-霊感商法事件)」

[参考]=下線は、紀藤

霊感商法:神世界教主に懲役5年「悩みに付け込み悪質」=毎日新聞 2012年05月01日 21時02分(最終更新 05月01日 22時58分)

 有限会社「神(しん)世界」(山梨県甲斐市)グループの霊感商法事件で、横浜地裁は1日、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)に問われたグループトップの斉藤亨被告(54)に懲役5年(求刑・懲役10年)の実刑判決を言い渡した。朝山芳史裁判長は「教主として絶対的な地位を占め、詐欺のシステムを考案、構築した」と指摘する一方、被害者との民事訴訟で和解が成立していることを考慮した。斉藤被告は即日控訴した。

 判決によると、斉藤被告は東京都内の傘下のサロン経営者らと共謀して04〜06年、「地縛霊や先祖の霊が悩み事の原因。祈願をすれば解決する」などとうそを言い、祈願代名目で5人から計1340万円をだまし取った。

 朝山裁判長は「悩み事に付け込み、多額の現金を詐取した巧妙かつ悪質な犯行。多大な精神的苦痛も与えた」と批判したが、和解で「被害者の損害は相当程度補填(ほてん)されている」とも述べた。

 また判決は、同法違反に問われたグループ幹部の佐野孝被告(43)を懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役6年)、グループ傘下のサロン運営会社元役員、浅原史利(49)と妻嘉子(48)の両被告をともに懲役2年6月、執行猶予4年(同・懲役4年)とした。

 被害対策弁護団は「組織的詐欺行為と認定したことは画期的だが、悪質さや被害実態の深刻さからすれば刑は軽すぎる」との声明を出した。【山田麻未】


「神世界」霊感商法、「教祖」に懲役5年判決 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 有限会社「神世界」(山梨県甲斐市、3月解散)グループによる霊感商法事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)に問われた最高幹部で「教祖」と呼ばれていた斉藤亨被告(54)ら幹部4人の判決が1日、横浜地裁であった。

 朝山芳史裁判長は「最高責任者として、責任は極めて重い」と述べ、斉藤被告に懲役5年(求刑・懲役10年)の判決を言い渡した。斉藤被告は即日控訴した。

 佐野孝被告(43)には懲役3年、執行猶予5年(同6年)、浅原史利(49)、嘉子(48)の両被告には懲役2年6月、執行猶予4年(同4年)の判決が言い渡された。

 判決によると、斉藤被告はグループ幹部らと共謀し、2004年5月~06年9月、病気に悩む女性ら5人に対し、「祈願をすれば悩み事が解決する」とうそを言い、組織的に現金計1340万円をだまし取った。

(2012年5月1日16時03分 読売新聞)

テレビ朝日:神世界グループ“教祖”に懲役5年 被告側は控訴.

神世界グループで「教祖」と呼ばれていた男に実刑判決です。

 斉藤亨被告(54)は、病気などに悩む女性3人に「除霊が必要」などと言い、合わせて約1200万円をだまし取った罪に問われています。斉藤被告は起訴内容を認め、検察側は懲役10年を求刑していました。1日の判決で、横浜地裁は「グループの最高責任者として一連の犯行に対する責任は極めて重い」「被害者は財産のほかに精神的、肉体的にも苦痛を被った」として、斉藤被告に懲役5年の実刑を言い渡しました。斉藤被告は、この判決を不服として控訴しました。

2012.04.16

速報!神世界の霊感商法事件 -杉本明枝被告に有罪判決!! =2012年4月16日午後7時更新=弁護団声明をUPしました。 #cult #religion

本日、神世界の霊感商法事件について、組織的詐欺に問われた杉本明枝被告(現在「吉田明枝」、なんと驚いたことに懲戒解雇された吉田澄雄警視と結婚)に対し、先ほど、横浜地裁で、1時30分に判決が出され、懲役3年、執行猶予5年(求刑5年)の判決が出されました。

執行猶予は5年が最長なので、実刑までのぎりぎりの判決であったことがわかります。

被害者への示談状況が評価されたのだと思いますが、他方、被害者に示談さえすれば、執行猶予判決が出されるということになると、全員の被害者が、賠償請求をするわけではありませんので、儲け得ということにもなり、非常に問題があります。

教祖斉藤亨被告への判決は、5月1日、午後1時30分に予定されています。

当日は、神世界被害対策弁護団において、正式な記者会見を行う予定としています。

また被害者の方で、まだ弁護団へ申告されていない方は、とにかく早めに、神世界被害対策弁護団まで、一報をお願いします。

神世界グループには、解散の動きがあり、急いでいただく方がいいと思います。

神世界の組織的詐欺事件判決に関する声明 平成24年4月16日 =pdfファイル」


[参考]

神世界 - Google 検索.

神世界霊感商法:トップに懲役10年求刑 他3被告は6〜4年−−地裁公判 /神奈川=毎日新聞 2012年03月28日 地方版

 有限会社「神(しん)世界」グループ(山梨県甲斐市)の霊感商法事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の罪に問われたグループトップの斉藤亨被告(54)ら4人の公判が27日、横浜地裁(朝山芳史裁判長)であり、検察側は斉藤被告に懲役10年を求刑した。弁護側は執行猶予付きの判決を求めて結審した。判決は5月1日に言い渡される。

 検察側は、「会主」と呼ばれたグループ幹部の佐野孝被告(43)に懲役6年を、グループ傘下のサロン運営会社元役員の浅原史利被告(48)と妻嘉子被告(48)にはいずれも懲役4年を求刑した。

 論告で斉藤被告に対し、「グループ頂点で指示していた被告人の責任はとりわけ重い」と強調。他の3被告については「斉藤被告に比べてやや従属的立場だった」と指摘した。

 これに対し、弁護側はグループの会社が解散したとする法人登記や株主総会の議事録を証拠として提出。損害賠償請求訴訟を起こした元顧客らに計約6億9000万円の和解金を支払うことで合意しているとして、「今後活動はしない。罪を認め反省している」と情状酌量を求めた。


2012.03.24

速報:霊感商法被害を引き起こした「神世界」が正式に解散宣言を出しました #cult #religion =更新2012年3月25日

既に、神世界の斉藤亨教祖は、2012年3月1日の刑事法廷で神世界を解散する旨の証言をしていましたが、2012年3月22日、正式に、文書で解散宣言を出しました。

神世界事件の取り組みを始めたのは2007年。昨年の教祖の斉藤亨の逮捕まで約4年、解散まで4年以上を要したが、ようやくここまで来ました。

来週2012年3月27日(火)には、斉藤亨被告への論告、求刑、そして斉藤被告側の弁論を経て結審です。
判決は4月に予定されています。

いよいよ大詰めです。

神世界の被害者の皆様へ

神世界が解散してしまいますので、神世界の霊感商法の被害については、できるだけ早めに、神世界被害対策弁護団へお願いします。


弁護団事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル3階
 リンク総合法律事務所
 TEL 03(3515)6681 
 FAX 03(3515)6682
 平日10:00~16:00(土日祝日は休みです)
 なお、12月29日~1月3日まではお休み


神世界の解散宣言

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[参考]
・、神世界被害対策弁護団

・弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS-BLOG版=2012.01.31神世界側と全面勝訴的和解が成立!

・「神世界」公判:教祖がグループ解散明言、被害者への返金も/横浜地裁 カナロコ 3月2日(金)1時0分配信

 有限会社「神世界」グループ(山梨県甲斐市)による霊感商法事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の罪に問われた、グループ統括者で「教祖」と呼ばれた会社役員斉藤亨被告(54)ら4被告の公判が1日、横浜地裁で開かれた。斉藤被告は被告人質問で「神世界は解散して、財産は(被害者への)返金に充てる」と述べた。

 昨年12月の初公判で起訴内容を認めた斉藤被告は、あらためて、被告人質問で「組織的詐欺の事実に間違いはない」とし、「(被害者には)経済的損害だけでなく、長い間、精神的苦痛を与えてしまい、申し訳ない」と謝罪した。その上で「神世界グループのすべての会社に解散の指示を出し、現在、手続きに入っている」と明かした。

 また、2005年ごろ、グループ主要幹部の佐野孝被告(43)=同罪で公判中=から、顧客への返金や、神霊鑑定の中止を持ち掛けられていたが「神霊鑑定をやめると収入が激減してしまうという恐れがあり、今までの活動を何もかも否定されるような気持ちになり、やめられなかった」と述べた。

 県警が逮捕状を取って以降、逃走を続けた理由については「いずれ出頭するつもりだったが、だんだん迷いが出た。弁護士から『捜査当局はこちらの言い分を聞いてくれない』と言われ、恐怖があった」と、当時の心境を振り返った。

 弁護人から今後について問われると「私が信じる信仰は個人的に行っていくが、宗教活動は一切しない」と話した。

2012.01.31

神世界側と全面勝訴的和解が成立!

2007年から早5年、長年取り組んできた神世界の問題で、

1 昨日の裁判期日で、神世界に対して不法行為損害賠償請求の裁判を提訴していた全被害者原告48名に対し、神世界側から約3億5000万円を支払せる旨の裁判上の和解をし、

2 さらに裁判期日に引き続いて、当リンク総合事務所で行われた和解交渉において、僕が弁護団長をつとめる神世界被害対策弁護団で、裁判外での交渉事件を受任していた全被害者65名に対し、神世界側から約1億5000万円を支払せる旨の和解し、

これにより、昨日までに神世界被害対策弁護団で受任していた全依頼者について、被害者の被害を回復させる和解が成立しました。

そして本日、和解後の第1回目の支払いが神世界側から支払われてきたことを受けて、先ほど午後3時に東京地裁内の司法記者クラブにおいて、記者会見を行いました。

裁判を提訴した被害者については、被害実損に加え、慰謝料、弁護士費用、遅延損害金を含めたもので、ほぼ請求認諾に等しい全面勝訴的和解となりました。裁判という多大な労力が報われた形となっています。

まだ神世界事件の刑事事件は続いています。

そのためまだまだ弁護団の活動は続きます。

被害者の泣き寝入りをなくすためにも、被害者が声を上げることが重要です。躊躇されず、当弁護団に相談していただければと思います。

以下は、神世界被害対策弁護団の声明です。

神世界事件の和解成立についての声明

平成24年1月31日

関係各位

神世界被害対策弁護団 団長 弁護士 紀 藤 正 樹

お問い合わせ先

東京都千代田区麹町4丁目7番地
麹町パークサイドビル3階
リンク総合法律事務所
神世界被害対策弁護団
事務局長 弁護士 荻 上 守 生

tel 03-3515-6681
fax 03-3515-6682

1 神世界被害対策弁護団は、平成19年12月20日の、神奈川県警による有限会社神世界及び同関連団体(以下、「神世界」とします。)に対する家宅捜索をきっかけに、神世界による霊感商法の被害者救済を目的として、全国霊感商法対策弁護士連絡会に所属し、宗教法人世界基督教統一神霊協会(統一協会)が組織的に行う霊感商法問題に取り組んで来た弁護士を中心として結成されました。

 弁護団結成後、神世界から多額の金銭を騙し取られたという多くの被害者の方々からの相談が寄せられました。

 多くの被害者の方々や神世界の元スタッフ、神霊能力があるとされていた神世界の元先生らからの情報提供によれば、神世界は、「癒し」、あるいは、「ヒーリング」という耳当たりのいい宣伝文句により一般市民を勧誘し、真実の目的が神世界が組織的に行っている資金獲得活動を目的としているにもかかわらず、殊更にこれを秘し、被害者の抱える悩みや問題点を言葉巧みに聞き出し、その原因が、体に貯まっている毒素や先祖の因縁であって、御霊光・御祈願によって病気がよくなる、などと虚偽事実を断定的に申し述べて被害者らの不安感・恐怖感を煽り、悩みや問題点を解決するためには御祈願や御礼など様々な名目で金銭を支払うしかないと畏怖・誤信させ、多額の金銭を支払わせてきた団体であることが分かりました。

2 弁護団としては、神世界による「神書」「ライセンス」「お肉筆」等の物品販売や、「ヒーリング」「御霊光」「御祈願」を名目とする多額の金銭収奪行為は、いわゆる典型的な霊感商法であり、詐欺ないし組織的詐欺にあたるものと判断し、被害者の方々の損害賠償請求及び神奈川県警及び横浜地方検察庁に、詐欺ないし組織的詐欺での告訴を行ってきました。

 被害者の方々の損害賠償請求につきましては、平成20年中に、被害者87名、被害総額2億4603万6272円の損害賠償請求の通知書を、順次4回送付しました。

 当初、神世界は、和解の意向を示していたものの、代理人に笠原静夫弁護士が就任すると、一転して賠償責任を否認したため、平成21年5月25日に第一次提訴(原告17名、訴額1億7313万463円)、平成21年12月25日に第二次提訴(原告24名、訴額7426万5792円)、平成22年12月17日に第三次提訴(原告1名、訴額1419万195円)、平成23年9月14日に第四次提訴(原告6名、訴額2097万6248円)を行いました。原告は、合計48名、請求金額は2億8256万2698円です。

 神世界は、民事訴訟において不法行為責任を全面的に争うだけでなく、その機関誌である神世界新聞で、弁護団を誹謗中傷するなどしておりましたが、平成23年9月12日、斉藤亨が組織犯罪処罰法の組織的詐欺容疑で逮捕され、その後起訴されたことをきっかけに、刑事事件で、神世界幹部らが全面否認していた組織的詐欺について認めるに至り、民事訴訟においても、平成23年11月9日の口頭弁論期日において、和解を申し入れてきました。
 
 神世界が申し入れた和解の内容は、民事訴訟の原告については、支払わされた金額、慰謝料、弁護士費用、遅延損害金のほぼ全額である合計3億5048万1718円を支払う内容であり、裁判外で請求をしている65名についても請求額の合計1億5150万5728円を支払う内容であり、請求を認諾するに等しい内容となりましたので、弁護団としても、和解を受諾することとし、昨日和解が成立しました。これをもって、当弁護団にご依頼いただいた被害者の被害回復については、全面的に解決する目途が立ちました。平成19年以来、神世界の問題を、社会問題として取り上げ続けていただいたマスコミ各位、粘り強く捜査を継続し、組織的詐欺による立件を実現した神奈川県警、横浜地検に対しては、重ねて感謝と敬意を表します。

3 もっとも、今回の和解により回復された被害は約5億円にすぎず、平成13年から平成19年までの間の神世界の売上げが、少なくとも189億円もあることからすれば、被害回復は、微々たるものに過ぎません。
また、刑事事件においては、神世界において、適切な機会に医療を受けられなかったことなどにより子供を含む数人の死者が出ていたことも明らかになりました。

 今般、神世界が損害賠償責任を全面的に認めたため、和解となりましたが、刑事事件の被告人質問における杉本明枝、淺原史利は、未だに神霊能力があった、御霊光による奇跡はあるなどと供述しており、心からの反省の態度を示しているとは思われません。

 したがって、当弁護団としては、今後も、神世界の活動の動向については注視していく所存であり、被害者の救済に注力する所存です。 

 以上


「神世界」訴訟、賠償支払いで和解成立 =TBSニュース

2011.09.22

ついに!事件の本質・核心に迫ってきました⇒「神世界」霊感商法詐欺事件 神奈川県警の元警視・吉田澄雄容疑者(55)に逮捕状 #cult #religion

なぜ被害者は騙されたのか?
なぜ被害者は教祖を信じさせられてしまったのか?
なぜ被害者は教祖の言いなりになってしまうのか?

こうした被害者が形成する組織の実態は?

神世界事件の本質・核心に迫る捜査が始まりました。

犯人隠避は、今回の宗教被害事件の組織的構造の実相・真実に迫る捜査と評価できます。

神奈川県警、山梨県警、そして横浜地検には、さらにいっそうの組織的詐欺事件の全容を解明に向けた捜査を期待したいと思います。


「神世界」霊感商法詐欺事件 元警視に逮捕状.

「神世界」グループの霊感商法詐欺事件に絡み、元警視に逮捕状です。

 犯人隠避の疑いで逮捕状が出ているのは、神奈川県警の元警視・吉田澄雄容疑者(55)です。吉田容疑者は、「神世界」グループのトップで「教祖」と呼ばれていた斉藤亨容疑者(53)の逃走を助けた疑いが持たれています。斉藤容疑者は今月12日、大阪市の短期滞在型マンションで、組織的詐欺の疑いで逮捕されています。警察は、吉田容疑者の居場所が分かり次第、逮捕する方針です。

[参考]
・神世界霊感商法:元警視に逮捕状 「教主」逃亡助けた疑い - 毎日jp(毎日新聞) http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110923k0000m040083000c.html

・毎日放送 Video 神世界事件、元警視に逮捕状  MBSニュース - MBS毎日放送の動画ニュースサイト - http://bit.ly/refkrS 

 神奈川県警の元警視が経営に関与していた「神世界」の霊感商法事件で、「教祖」と呼ばれるグループトップの男の逃走を手助けした疑いが強まったとして、警察は犯人隠避の疑いでこの元警視の逮捕状を取ったことがわかりました。

 逮捕状が出ているのは神奈川県警の元警視・吉田澄雄容疑者(55)です。

 捜査関係者によりますと、吉田容疑者は先月中旬、「教祖」と呼ばれるグループトップの斉藤亨容疑者の逃走を手助けした疑いが持たれています。斉藤容疑者は、およそ1か月間の逃亡生活の後、今月12日に大阪市のマンションで逮捕されましたが、その際、吉田容疑者も一緒にいたということです。しかし、吉田容疑者は警察官の制止を振り切ってその場から逃走し、現在も行方がわかっていません。

 吉田容疑者をめぐっては、霊感商法には直接関与していなかったとして、詐欺容疑での立件は見送られていました。(22日17:15)

但し「吉田容疑者をめぐっては、霊感商法には直接関与していなかったとして、詐欺容疑での立件は見送られていました」との報道ですが、「吉田容疑者も霊感商法に関与していた」と見るべき重要人物の一人です。

こらも今後の捜査を期待したいと思います。


2011.09.13

速報!霊感商法「神世界」事件 教祖の斉藤亨が逮捕!組織的詐欺容疑 #cult #religion

日付が変わる前に入ってきた速報です。大阪市内で逮捕されたようです。

「神世界」最高幹部を逮捕…組織的詐欺の疑い : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 有限会社「神世界」(山梨県甲斐市)グループによる霊感商法事件で、神奈川県警は12日、同グループで「教祖」と呼ばれる最高幹部の斉藤亨容疑者(53)を組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の疑いで逮捕した。

 発表によると、斉藤容疑者は2004~06年、同社や系列会社の幹部らと共謀し、系列会社が運営するヒーリング(癒やし)サロンで、男女5人から祈願料などの名目で現金計1340万円をだまし取った疑い。調べに対し、斉藤容疑者は「まったく身に覚えがない」と容疑を否認しているという。

 県警は逮捕状を取って行方を追っていたが、12日、同グループの関係者が契約していた大阪市内の短期賃貸マンション敷地内で発見された。斉藤容疑者は当時、現金約1000万円と手帳が入ったスポーツバッグを持っていたという。

(2011年9月13日00時56分 読売新聞)

平成19年12月に、弁護団を立ち上げて、丸4年近く、ようやくここまで来ました。

教祖の逮捕は、あのオウム真理教(1995年)、法の華三法行(2000年)以来のことです。

この間紆余曲折があったが、努力を継続された、神奈川県警、山梨県警、そして横浜地検の捜査には、心から敬意を表したいと思います。

さらなる被害者救済のために、弁護団長として、神世界の組織の解明など、事件全容の解明を期待したいと思います。

[参考]
「神世界」事件 教祖の男逮捕 組織的詐欺容疑 - MSN産経ニュース

「神世界」事件 教祖の男逮捕 組織的詐欺容疑

2011.9.12 23:36

 有限会社「神世界」(山梨県甲斐市)グループによるヒーリングサロンを利用した霊感商法事件で、神奈川県警は12日、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の疑いで、「教祖」と呼ばれるグループトップの斉藤亨容疑者(53)を逮捕した。

 県警によると、ピラミッド型組織の神世界グループでは、本社とサロン運営会社幹部らが定期的に営業方針などを協議。傘下サロンから売上金の一部が神世界に上納されるシステムになっていた。最終的にはトップの斉藤容疑者に上納金が集約されていたとみて、金の流れについて捜査する。

 県警の調べでは、斉藤容疑者は平成16~18年、東京都内の傘下サロンで、病気などに悩む客5人に「子ギツネの霊が右脳に取り付いている」などと虚偽の説明をし、祈願料名目で計1340万円をだまし取った疑いが持たれている。

2010.02.14

「神世界」霊感商法事件で、被害者15人が幹部15人を詐欺罪で刑事告訴

2009年2月12日(金)午後5時、詐欺罪の告訴状を提出してきました。
神奈川県警の最初の強制捜査から2年を過ぎましたが、TOSHIの脱会も児童虐待騒動(2004年)から6年かかりました。

この種の事件は、真相解明までに、時間を要するものです。
粘り強く、根気強く、神奈川県警にはがんばってほしいです。

⇒被害者の方、極秘に相談されたい方は、神世界被害対策弁護団


「神世界」霊感商法事件 元顧客が幹部15人を詐欺罪で告訴 - MSN産経ニュース.


「神世界」霊感商法事件 元顧客が幹部15人を詐欺罪で告訴
2010.2.12 23:19

 ヒーリングサロンを装った「神世界」(山梨県甲斐市)グループによる霊感商法事件で、サロンに通っていた元顧客15人が12日、グループの幹部15人に対する詐欺罪での告訴状を神奈川県警に提出した。

 神世界対策弁護団によると、幹部15人は、病気などの問題を抱える元顧客らに治癒効果がない商品を売ったり、祈祷(きとう)をすれば良くなるなどとうそを言い、現金をだまし取ったとしている。

 グループの霊感商法をめぐっては、当時県警の警備課長だった元警視がサロンの運営に関与していたとして活動が表面化。19年12月と21年3月に県警が関係先を家宅捜索するなどして捜査を続けている。元警視は20年2月に懲戒免職になった。

 昨年5月と12月には元顧客の被害者計41人が、幹部らを相手取り計約2億4千万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。今回、告訴状を出したのは、提訴したうちの15人。

2007.12.25

カルトにだまされないための必須知識2 「二重盲検法」=「二重盲検試験」=「ダブルブラインドテスト」

 今回の事件でもそうですが、「病気治し」をうたう宗教の場合(摘発された法の華もそうでしたが・・・)、「妻は実際体調が良くなった、アトピーや花粉症が治ってきたこと等をあげ、私の説得に応じようとはしてくれません。」というような相談も、とても多いです。

 この種の事件では、本人の中では、病気が治ったのはヒーリングのおかげということを、経験的に納得している関係で、なかなか問題の構造を理解してくれようとしません。

 これは被害者の科学的な知識不足が反映しています。

はてなから、

二重盲検試験。医薬品などの効果を検証する場合、被験者の思い込みによる影響(偽薬効果=プラシーボ効果)を分離するため、真薬と偽薬を投与する被験者グループを用意し、それぞれの被験者には真薬が偽薬かを知らせずに試験を実施し、効果を検証する。これがブラインドテストである。

 試験の直接の実施者が真偽を知っている場合、試験者の挙動が被験者に影響を与える可能性や、試験結果の判定に予断を与える可能性もある。これらの影響を避けるために、試験の直接の実施者にも真薬偽薬の区別を知らせずに試験を行う方法がダブルブラインドテストである。

 つまり病は気からと言う言葉があるとおり、病気の治癒や延命には、自らの精神力も関係します。
 実は、ヒーリングや手かざし、気功による効果を検証しようとすると、外圧(つまり神世界で言えば、ヒーラー)から生ずる暗示(主観的評価)の部分を除去する必要があります。

 ですからヒーリングや手かざし、気功の効果を判定するには、

一つの群に、能力のあると称している人から施術を施される群、もう一つの群には、能力のないことを自分で理解している人(つまり普通の人)から施術を施される群の、二つの群を用意し、前者が後者と比較し、有意ある差があることを証明して、初めて、前者に効果があると言えることが証明できることになります。

 しかし今のところ、このブラインドテストで証明された「超能力」はありません。あれば超能力が科学的に証明されたことになり、ノーベル賞級の話となります。

 このブラインドテストによる判定の検証を受けていない点は、法の華の教祖福永法源の天行力の詐欺性を証明する際にも、紹錦の気功の詐欺性を立証する際にも、弁護団で(いずれの事件も僕は弁護団の一員です)、裁判所に意見として主張し、結果的に損害賠償が認められています(福永の場合は詐欺で有罪)。

 この種の問題について、テレビが非常に悪質なのは、ブラインドテストの実施をせずに、「病気が治った」「手が暖かくなった」「温度が変わった」「立ち上がった」などと、あたかも効果があるかのように、事象を劇的に放映することです。

 実際には、ブラインドテストをすれば、能力のない人でも、暗示効果により、「病気が治った」「手が暖かくなった」「温度が変わった」「立ち上がった」という効果は出るのです。

 ですから有意ある差は出ないということです。

 それを前者だけ放映するのが今のテレビですから、いわば詐欺に加担しているとも言えるのであり、しかも市民の多くは、薬などの科学的検証方法である「二重盲検法」=「二重盲検試験」=「ダブルブラインドテスト」という知識を、報道機関であるテレビからも教えられないのですから、市民の無知に乗じて、今回の事件のような事態が繰り返しおき、また自分がだまされていることに、いつまでもきづかない被害者が続出してしまうのです。

 テレビは、バラエティで、この種のことを取り上げるときは、必ず、ダブルブラインドテストの検証もすべきです。でなければ、あたかも能力のあるかのように、放映すべきではありません。
 テレビ局の中核は、事実を報じる報道機関であるという矜持を、もっと持ってもらいたいと思います。

■参考
このBLOG-カテゴリー「宗教被害」
2007.01.05 「娯楽番組の抗弁」は許されない。

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