摂理と一条ゆかり氏
摂理の信者ではないかと大きく報道された、漫画家の一条ゆかり氏のコメントが、雑誌コーラスのWebに掲載されています。
手記を読むと、彼女も「摂理の被害者」と言えそうですが、牧師の名前や通った教会の場所、時期など、もっと事情を詳しく知りたいです。
これ以上被害者を出さないためにも・・・・・・・・一条さんの協力も必要です。
◆ 一条ゆかり先生から読者の皆様へ ◆
こんにちは、一条です。
長い間、私の漫画を愛読してくれているファンの方々へ、また最近、漫画を読んでくれている読者の方々に、本当は一人一人会って、説明したいのだけれど、それもかなわないので、こうして手紙を書くことにしました。
一部メディアにおいて、私が、宗教団体「摂理」の信者であるかのような報道がなされており、読者のみなさまにはご心配をおかけしております。しかし、これは全く事実ではなく、私は、「摂理」の信者ではありませんし、過去においても信者であったことはありません。
もともと健康オタクの私は、15年ほど前、ひどい肩こりを何とかしたいと気功教室に通ったことがあり、やはり習いに来ていた牧師の方と知り合いになりました。
数年後、私は、牧師の娘で大学生を主人公に恋愛漫画を描こうと思い立ちました。「でもキリスト教について全く知らない、どうしよう…そうだ、あの牧師さんが聖書について教えていると言っていた!」 私は、その牧師さんに取材のために聖書を勉強したいと言って、連絡をとり、勉強会に出てみることにしました。当時、私はその勉強会を普通のプロテスタント系のキリスト教の聖書勉強会としか思いませんでした。
勉強会に来ていたのはほとんどが大学生。聖書について詳しく知りたかった上に、私は高校しか行ってないので、大学生を主人公に描くにあたっては、大学生活についてもいろいろ知りたいし、この勉強会はまさしく渡りに船でした。しばらく取材して、1999年4月に『天使のツラノカワ』の連載をスタートし、連載中も時間を見つけては取材の目的で勉強会に出席しました。入会の手続や儀式をしたことは勿論ありません。
勉強会の教材は聖書だけで、学生さん達はみんな熱心にノートをとっており、また、聖書の勉強と併せて、賛美歌やゴスペルの練習をしていました。プロテスタントを自認する彼らは、みんな大学生なのに酒もタバコもやりませんでした。私は、取材が目的で勉強会に参加しており、信者ではありませんでしたので、よく彼等の目の前で飲んだり吸ったりして嫌がられていました。しかし、私は、勉強会の後のお茶につきあったり、学生さん達が練習した賛美歌やゴスペルの発表会に参加したこともあったので、信者に間違えられたのかもしれません。2001年に『天使のツラノカワ』の連載が終了すると同時に、取材の必要もなくなり、私は勉強会に通うこともなくなりました(『天使のツラノカワ』は「コーラス」1999年6月号〈1999.4.28発売〉~2002年2・3月合併号〈2001.12.27発売〉に掲載)。
最近になって、私が数年前に取材した、この勉強会が、問題の指摘される「摂理」という団体が運営していたことを知り驚いております。私は取材当時、「摂理」の教祖なる人物が、昨今報道されているような問題を起こしているなどということを全く知りませんでした。また、私は、「摂理」が入会者を勧誘するに際して、協力をしたことも一切ありません。私自身が誰かを勧誘したこともありません。しかし、私がキリスト教に疎かったとはいえ、この勉強会を取材対象に選んだことが適切ではなかったというご批判は、率直に受け止めなければならないと考えております。
冒頭にも述べましたが、私は「摂理」の信者であったことはありません。一部メディアによって、憶測だけでいろんなことを言われ、本当に辛くて悔しいです。読者の方には私からきちんとお伝えしたかったので、このような手段を取ることにしました。面白い漫画を描きたい、いろんなことが知りたいと思い、何も気にせず、一人で突っ走ってしまったことが、こういう事態を招いてしまったのだと反省しています。
たくさん心配をかけて、すみませんでした。
一条ゆかり 2006.8.4
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» 武闘派りぼんっ子よ、宗教に反旗を翻せ! [ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio]
普通なら「りぼんな話」でしようか思ったんだけど・・・
一条ゆかりが韓国のセックス教団「摂理」に起こっている。
一条ゆかり本人のコメントが「プライド」を連載している「コーラス」のHP
や
紀藤正樹のブログ
に記載されているが、
読んでみて、捏造が得意な知能の低... [続きを読む]
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長い事読者だけど、一条さんが摂理だとか言われてもピンとこないです。
一条さんのエッセーや雑誌の柱でのコメントなどを拝見する限りに於いては、
かなり知識を取り入れることには積極的だし、みんな漫画の肥やしにされて
おられると思います。しかし、クリスチャンの一人としては辛いなあ。
日本でクリスチャンというと少数派なので、これがそうだと言われたら、
信じちゃったんでしょうねえ…。
一条さんが信者さんだから、と言われて信じちゃった人もお気の毒だし、
一条さんの今のご心境を思うと本当に切ない。
それと、もう一つ。カルト判定のこととかで、日本でフランスの基準を
持ち出す方がありますが、それすごく参考にはなります。
でも、フランスでは公の場で聖職者が聖職者の格好をしない、というくらい
厳格な政教分離だそうで、そこまで行ってない日本の実情にそぐわない感じもします。
ここは是非とも、日本でカルト対策をされている先生方や聖職者の方々中心に、
分かり易いカルト判定基準というかチェック項目をまとめて頂きたいな、
というリクエストはダメでしょうか?PDF一枚にまとめてアップしていただいて、
それを必要とする場所(学校など)で使えるような形にしていただくとか。
カルト問題に少しでも関心を持つサイトやブログさんが間違いなくリンクされる
のではないかなあ、と思うのです。
p.s.
摂理でなくてこれは統一のことになりますが、私のお世話になっている教会でも、
幼稚園やマリア像を覚えているらしくて、韓国から宛名が教会名だけの手紙がきます。
文面見るに、韓国に行っちゃってから目が覚めた信者さんです。だけど全ての教会で
対応が出来ないのですね。そういうことを専らやっている神父さまに転送するのですが、
いくら何でも、韓国に行った人を救出にいくまでは力不足で出来ない…現状です。
目が覚めたのなら何とか日本に帰ってやり直して欲しい、と思うのは山々ですが、
キリスト教会の多くは一部教派以外はみんな高齢化しているし、聖職者も減ってます。
少なからない信徒さん、神父さまが、申し訳ないと思っていますが、、
投稿: 枇杷 | 2006.08.18 08:35
これは安倍晋三の件とは異なり、週刊誌の報道を見る限りでは言い掛かりですね
http://www.youtube.com/watch?v=GK_eQHVCDCQ
投稿: 日本会議信者 | 2006.09.15 21:33