奈良県子どもを犯罪の被害から守る条例
奈良県小1女児誘拐事件の発覚は、2004年11月17日のこと。この有山楓(かえで)ちゃん(7)事件をきっかけに、奈良県では「子どもを犯罪の被害から守る条例」が作られたようです。
この事件からほぼ1年が経過した11月22日、広島市で、同じ
小1の木下あいりちゃん(7)が殺害されるという痛ましい事件がおこり、12月1日には、栃木県今市市で、再び同じ小1の吉田有希ちゃん(7)が殺害された事件がおこりました。しかもまだ犯人が逮捕されていません。
ちなみに広島県、栃木県にはこうした条例はありません。
条例だけがすべてではありませんが、子どもの人権を守る行政の仕組みが必要です。
しかも今日は、驚いたことに、塾講師が小6を殺害との報道がなされています。子どもたちにとって安全なはずの塾でさえ信頼できなない状況です。子どもが次々と殺される社会はおかしいです。
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» 学習塾で小6女児刺殺 講師の同志社大生逮捕 [(・ω・)]
10日午前9時すぎ、京都府宇治市神明石塚の学習塾「京進宇治神明校」から男の声で「子どもを刺した」と110番があった。宇治署員が駆けつけると、この塾の生徒で同市開町、地方公務員堀本恒秀さん(42)の長女紗也乃さん(12)=同市立神明小学校6年=が包丁で首....... [続きを読む]
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子供達の悲惨な事件が発生すると、独身で子供がいない身ながら、悲しくなります。一方で、無邪気に道端の花を摘んだりしてみんなでわいわい歩いている保育園児や小学生を見ると、楽しそうでいいなぁ、と暖かい気持ちになります。
でも、世間は小さな女の子を狙っていたずらしたり、殺したりする犯人のイメージとして、必ず独身を挙げるんですね。独身は性的に満たされておらず、性的好奇心を小さな抵抗できない子に向ける、と。
事件の悪質さを否定するつもりは全くありません。でも独身イコール犯罪者予備軍というイメージがマスコミで流されて、定着してしまうことが心配です。独身にだって事情のある人はいくらでもいるのですから。
投稿: まーねこ | 2005.12.10 21:26
女児を狙う犯罪が横行して
犯人の欲望のために犠牲に、、
いたたまりませんわね
変質者がどこにいるかわからない
時代になり、子供たちが街から
姿が見れない時代なんて、、
日本滞在の際も
数年前ですけど、公園で元気に遊ぶ
姿も当時も減り、こんな事件ばかり
起こると親御さんも
お外へ行きなさいとは言えない
心情でしょう。
塾講師は、計画的なのがわかりますね
凶器や鍵を閉めたとか、
自分のふがいなさを子供にぶつけるなんて
日本全国的にそれも白昼
恐ろしいお国になってしまい、、。
投稿: calwestcaost | 2005.12.11 17:11
「子どもが次々と殺される社会はおかしいです。」というのは、一般的には当たり前のことであり、言わずもがなです。
徹底的な管理社会にすれば(裏通りにはすべて監視カメラを置く、正当な理由無く徘徊するだけで身柄を拘束する権限を警察に与える、など)、子どもに対する犯罪は激減するでしょう。
しかし、それは、「おかしくない社会」なのでしょうか。
弁護士として、「安全」と「自由」の相克まで踏み込んだご意見をお聞かせいただけると幸いです。
例えば、紀藤さんが引用される奈良県の条例では、
「道路、公園等のいわゆる「公共の場所」又は電車、バス等のいわゆる「公共の乗物」において、保護者等が監護できない等の状況にある子どもに対して、正当な理由なく、甘言を用いて惑わし、又は虚言を用いて欺くこと。」
を禁止事項とし、その違反者を発見した者は、警察に通報すると定めています。
親切なおじいちゃんが電車でつまらなそうにしている子どもに「お菓子でもどう?」と声をかけただけでも、警察に通報される事態が考えられますが、これは、果たして理想的な社会なのでしょうか。
電車でお行儀が悪い子をきつく叱っても、「正当な理由」を明らかにできなければ(子どもが行儀よくしていた、と言い張ったような場合)、「すごんだ」として逮捕されることさえ考えられます。
この条例が施行されていることは、本当に評価すべきことなのでしょうか。
投稿: rock | 2005.12.12 07:34
小さい子供を持つ親としては、本当に気がかりです。
しかし、犯人像を面白おかしく報道するだけでなく、犯罪を犯すことのできた地理関係などをもしっかり検証してもらいたいものですね。
また、犯罪の内容によって「再犯率」の傾向はないのでしょうか?
投稿: 亀谷大樹 | 2005.12.15 00:19
はじめまして。
私は、早稲田大学3年生の夏川潤香(21歳)です。
現在、社会の問題点をわかりやすく綴ったブログ活動を目指しています。
その最初の話題は『靖国問題』に決めました。
他にも、起業や創業、株式市場、他国の反日教育などを取り上げていく予定です。
さて、近年のホームページ、特にブログの影響力は、世論を動かす強大なものになっています。
私は、ブログで日本を洗濯していきます。
そして、ブログで日本を変えていきたいのです。
混沌とした今の時代には、社会を変える『志士』が必要だとは思いませんか。
『志士』は男性だけでなく、女性でもなれると思います。
私は女子学生の『志士』になりたいです。
来年、ゼミの皆と、一時的に起業します。
そして、卒業後は、経済産業省で働き、今までと違った女性官僚として、活躍していきたいです。
ブログを読まれた皆さんの感想などが知りたいです。
コメント、もしくはメールを頂けたら嬉しいです。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
※闘う早大生:夏川潤香の『日本を洗濯します!』
http://yaplog.jp/uruka_natukawa/
※リンク大歓迎です。私のブログに御理解頂ける方は、ご自由にリンクを貼ってください。よろしく御願いします。
投稿: 夏川潤香 | 2005.12.15 01:39
私信で申し訳ありません。
この前電話でお話した、12月17日のプログラマ対象法律セミナーのページをトラックバックさせていただきました。
で、電話でおはなししたドーンセンターの場所を勘違いしてました。申し訳ありません。ドーンセンターの場所は、天満橋から歩いて5分程度です。http://www.dawncenter.or.jp/shisetsu/map.html
をご覧ください。
投稿: Toshimitsu Dan | 2005.12.15 21:52
こういう事件を書く人の多くが加害者をどう減らしていくかに目が向いて、被害者をいかに守ろうかと言う論点は実に寂しいですね。
加害者叩きに躍起になるのも良いですが、被害者になってしまいそうな人間をいかに守っていくかが一番の事じゃないでしょうか?
奈良の条例にはそれが全く見えずそれを持ち出して全国展開させようなんてしてる紀藤さんには理解に苦しみます。
投稿: 考えさせられる事件が多いですね | 2005.12.23 11:32