司法修習生のレベルが低下している!
合格者数の増加効果とロースクール効果で、ここ2年で司法修習生のレベルが、それ以前と劇的に低下しています。
2ルートあるという変則的な状態が、司法試験受験生のレベル低下と、圧倒的な司法修習生のレベル低下を生んでいます。このままで大丈夫なんでしょうか?
ちょっと心配しています。
リンク: Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 裁判官任用希望者、9人不採用…1966年以降最多.
[参考]
・司法試験合格者の推移
・法科大学院
裁判官任用希望者、9人不採用…1966年以降最多
最高裁は5日、9月に実施された司法修習の卒業試験に合格した第58期修習生1158人のうち、裁判官への任官を希望した133人について採用の当否を審議し、9人を採用しないことを決めた。
不採用者数は、一昨年の8人を上回り、記録の残る1966年以降では最多となった。
一方、卒業試験に合格できなかった修習生は31人に上った。例年は10人前後で推移してきたが、昨年の46人に続いて2年連続の多さとなり、修習生の質の低下を懸念する声も法曹界から出ている。うち1人は「不合格」で、来春以降に修習をやり直さない限り法曹資格を得られない。残る30人は「留保」とされたため、今後の追試で合格すれば、法曹資格を得られる。
裁判官に任官する124人のうち34人は女性。これにより、裁判官の総定員に占める女性の割合は、約15%で過去最高となった。任官は、閣議を経て16日付で発令される。
(読売新聞) - 10月5日23時33分更新
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誤解をする人がいるみたいなんで、記事の枢要部分に下線をひきました。2005年10月7日追記
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» 留保者数の増加の原因は何か? [さんけんブログ]
修習終了時の評価であることにもっと留意されるべきではないでしょうか。
>[[裁判官任用希望者、9人不採用…1966年以降最多(読売新聞):http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051005i11 [続きを読む]
» asahi.com:司法修習生、107人が「落第」 過去10年間で最多?-?社会 [弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS-BLOG版]
前に、2005.10.07 司法修習生のレベルが低下している!と書いたんですが、 [続きを読む]
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「司法修習生のレベルが低下している!」についてですが、それはリンクの記事ー裁判官任用希望者の不採用ーに基づく判断なのか、それとも実際司法修習生を指導して、テストを採点したうえでの判断なのか、あるいは他の資料に基づいてなのかがハッキリしません。
よろしかったら判断資料の言及をお願いします。
投稿: marumaru | 2005.10.07 09:49
2ルートの影響はまだでていないはずです。今回の修習生は全員現行試験合格者です。ロースクール組みはいません。
任官拒否人数が最多であることを理由に学力低下と判断したのであればそれは大きな間違いだと思います。合格者=修習生が500人の時代から任官できる人数はほとんど変わっていません。修習生の数は2倍以上になったのにもかかわらずです。
それだけ任官するのが困難になったと見るのが素直なのではないでしょうか。
なにを根拠に圧倒的レベルの低下と結論づけているのか、疑問を感じざるを得ません
投稿: travision | 2005.10.07 10:21
例の盗撮容疑で捕まった方はどうなったのでしょうか?
もしかして一人だけ不合格になった人?
投稿: 無名人 | 2005.10.07 16:08
「圧倒的な司法修習生のレベル低下」の根拠をお示しいただきたい。
>合格者数の増加効果とロースクール効果
前者については
http://www.moj.go.jp/PRESS/051007-1/17syutu-gou2.html
を参照。
57期や58期で急激に合格者が増えているわけではない。
58期(平成15年度合格)の合格率は2.33%と非常に低いものです。
後者について、ロースクールの存在効果が57期や58期にどう影響したというのでしょう?
さっぱりわかりません。
投稿: 一町弁 | 2005.10.07 20:43
ちなみに、ロースクール組を視野に入れた受験生の
現行司法試験「受け控え」が始まったのは平成16年度からです。
つまり、ロースクール卒業生が受ける「新司法試験」は3回の受験制限がありますが、平成16年度以降の現行司法試験を受けると、受験回数がカウントされてしまいます。
たとえば、平成16年、17年の現行司法試験を受けたロースクール生は、新司法試験を1回しか受けられなくなるという仕組みです。
平成15年度(58期)まではロースクールの影響は出ていないというのにはこういう根拠があります。
投稿: 一町弁 | 2005.10.07 21:07
実際現役の弁護士でも
どうしようもないくらい
レベルが低い人が、ごくたまにですが、います。
司法試験に合格してからも、
そのレベルが維持
できているかをチェック
する制度が必要
だと痛切に感じますね。
投稿: 裁判所職員 | 2005.10.07 23:55
対応ありがとうございます。
読売新聞の記事ですが、「卒業試験に合格できなかった修習生は31人に上った」のは、修習生全体が毎年同じ人数ならばレベルが低下しているのは理解できますが、修習生全体は増加しているわけですよね。 それでは卒業試験に合格できなかった修習生が増加するのは統計的に当然だと思います。 つまり、修習生全体における不合格率を計算して、初めてレベルが下がったと言えるのではないでしょうか。 不合格者の絶対数だけでは、レベルを語れないように思いますが、どうでしょう?
司法試験合格者がすべて翌年修習生となるわけではないので、分母の計算方法はわかりません。
投稿: marumaru | 2005.10.08 00:47
○○人は教育程度が低い、と、昔、某大臣が発言して問題になりました。大した根拠もなく特定の集団に悪いレッテルを貼ると当然反発をくらいます。新たに付された下線部に注目してみましたが、そこから、「修習生の質の低下を懸念」(記事の表現)するというのならまだわかりますが、圧倒的とか劇的とかいう形容詞がどうして出てくるのか理解に苦しみます。
修習生の反論が多いとしても、それは当然です。
投稿: 一町弁 | 2005.10.08 01:05
従前の(57期以前の)二回試験留保ラインがどの程度に設定されていたのかは定かではありませんので、留保者が57期から増えたことを持って質の低下と断言してよいのか、また、二回試験のできるできないと、法曹としての質がどうリンクするのか若干疑問があるところです。
しかし、私が58期修習生としてやってきた中でも、「この人が実務に出て大丈夫なのだろうか」という不安を覚える人が相当数いたことは確かです(私も、他の修習生からそう思われていたかも知れません)。
私はどうにか実務に出ることができましたが、これからの事を考えると不安になります。と同時に、もっと勉強しなければとも思います。
現修習生の方にとっては「質の低下」と言われて嬉しくないのも当然ですし、起案の点を上げろというつもりもありません。しかし、下の層の人々(というのは憚られるけれども)を見て安心しないでほしい、とは思います。後期になるとその差が本当にはっきりと分かれます。
投稿: 58期卒元修習生 | 2005.10.08 02:36
それよりも修習期間が1年半に短縮になったことが要因ではないでしょうか? 人数が増えたのに期間が短くなれば、研修の質が落ちることはいうまでもないと思います。ロースクール生からは、さらに修習期間が短く、かつ修習生の数も倍以上になるので、いっそう不安を覚えます。
投稿: 増田尚 | 2005.10.08 16:02
「司法修習生」のレベル低下の背景には、日本国の教育水準の低下が上げられるのではないでしょうか。 全体のパイのレベルが下がることによって、知的エリートの集団とされてきた法曹という部分社会にも影響が及んでいると、考えられませんか。 私は、日本国の教育水準の低下のほうが司法修習生のレベルというよりも、もっと大きな問題だと思います。
極論を言えば、司法修習生のレベルを上げることは簡単だと思います。 つまり、司法修習として入所する司法試験合格者のレベルを上げること、それは司法試験合格者の人数を減らしさえすれば良いと言う事です。 これは、ますます法曹サービスの需要が拡大する現代社会に逆行する流れとなり、許されないと思います。
また、司法修習生のレベル低下の結果として、将来法曹サービスのレベル低下が導かれます。
しかしながら、私自身は市場原理によって必要最低限のレベルを維持できるだろうと考えています。言い換えれば、法曹サービスとして要求される必要最小限のレベルにも満たない法曹人は市場原理の下、淘汰されるだろうと。 多様な考え方や生き方の存在する現代では、多様なレベルの法曹サービスがあってもいいのではないかと、私は楽観視しています。 法曹サービスの均一化を期待する人には受け入れられないでしょうが。
投稿: marumaru | 2005.10.09 10:17