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2005.09.16

がん商法:また重篤な事件が起こりました。哀しい。

リンク: ZAKZAK.


「がん完治できるのは世界でうちだけ」と大ボラ詐欺

 「遠赤外線でがんを治す」などとうそをついて患者から治療費をだまし取ったとして、警視庁捜査二課と田無署は15日、詐欺容疑で東京都西東京市の診療所「気光治療院」経営でマッサージ師の男(63)と、同診療所手伝い女(56)を逮捕した。  マッサージ師の男はインターネットのホームページに「遠赤外線を活用した新治療法」などと宣伝を出して患者を集めていた。捜査二課は、がん患者8人(うち4人が死亡)から計1600万円をだまし取ったとみて、余罪を追及する。    調べでは、マッサージ師の男らは昨年1月上旬、仙台市の乳がんの女性=当時(46)=に「がんを完全に治せるのは世界でもうちだけ」などと言って遠赤外線を患部にあてるなどし、同年3月中旬までの間、数回にわたり治療費名目で現金計約290万円をだまし取った疑い。女性は今年5月に死亡した。

 マッサージ師の男らは「途中から来なくなったから治らなかった。だましてはいない」などと否認している。

 女性はマッサージ師の男に治療費や慰謝料など計約1220万円の損害賠償を求める訴訟を起こし、仙台地裁が6月「効果がないことを知りながら治療し、その間適切な医療を受ける機会を失わせた」として、請求額通りの支払いを命じている。

ZAKZAK 2005/09/15


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コメント

初めてお邪魔致しますm(_ _)m

仕事柄でもないのでしょうが「サギ対策」については色々とユーザー(お客様)からご相談は頂いていましたが、次から次へとよく考えるものです(驚)

仕事柄、「がん」にかかった方とも色々お話する機会もあり、今回のサギに関してはどうしようもなく「憤り」を感じる者です。

がん患者の方々の「完治」への願いは、それこそ「ワラをもすがる思い」です。

また、それにかかる医療費もカンタンなものではなく、初期であれ、ご家族の負担は、決してラクなものではありません。

それを逆手にとり、「人の心からの願いをも嘲笑うその神経」が理解できませんし、理解しようとも思いません。

この輩。
二度と社会に出てくるな・・と願う者です。

初めてながら、長文、失礼致しました。

ここに出ているケースは悪質商法に入ると思いますが、そこまで行かなくても、民間療法や東洋医学など、医学的効果が定まっていない「代替療法」が盛んです。

中でも、一番ポピュラーなのは健康食品です。

2002年10月、日本癌治療学会において発表された、厚生労働省がん研究助成金計画研究「我が国におけるがんの代替療法の研究(主任研究者・国立病院四国がんセンター医長・兵頭一之介)では、それまでおぼろげだった代替療法の実態を明らかにしました。アンケートに協力したのは、国公立の「がんセンター」やホスピスなどの127施設であり、これらの施設の入院患者、外来患者合わせて3094人から回答を得ています。
 それによると、代替療法を試みている患者さんは、全体で45%であり、約半数がなんらかの代替療法を試みています。これがホスピスなど、末期状態の患者さんの施設に限ると62%にも達しています。
 代替療法の種類では、なんと90%が健康食品を利用。内訳は、第1位はアガリクスで60%と群を抜いて高く、次いでプロポリス22%、そこからさらに下がってAHCC8%、サメ軟骨が6%という結果でした。

『免疫信仰は危ない』より。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4931524249/qid%3D1126874145/249-8669415-1101925

でも、こうした健康食品のうち、医学的なレベルで効果があることを証明した実験データは存在しないとのこと。むしろ、あまり効果がなく、中には有害というものもあります。

栄養補給程度に考えるのならいいと思いますが、西洋医学を否定し、代替療法をメインにするなど、絶対に考えないほうがいいでしょう。

連続投稿すみません。

がんの代替療法についての調査結果です。

http://metamedica.com/news2003/2003010201.html

代替療法との付き合い方

http://www.coe-cnas.jp/carepkg_cncr/pdf.files/A04-1_daitai_all.pdf

上記は大学病院がつくったもので、患者さん向けのパンフレットです。東洋医学や民間医学について、簡単な解説と使用する際の注意事項、アドバイスが記されています。もし、何か民間療法を試したくなったら、このパンフレットを基準に、いろいろ考えてみるとよいと思います。

たいてい、大病院の医師は代替療法に興味を示す患者をバカにしたり、「試したい」という患者の願いを「やめろ!」と一蹴するものでしたが、そのような頑なな態度ではいけないと感じたのか、患者さんの疑問に真摯に応えようとする態度が感じられます。とても、よい傾向です。

東洋医学や民間医学など、これだけ入り込んでいるのですから、すべてを「非科学的!」といって切り捨てることはできないと思います。

悪質商法を淘汰するためには、患者側、ユーザー側で、よいものと悪いものとを区別する目を持つことが必要です。確かな目を持つことが、悪質商法の根絶にもつながるでしょう。

気光治療院は氷山の一角です。
だまされたと気付いていても、どう対処して良いか分からず泣き寝入りしてる人もいるでしょう。

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