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2005.04.11

「聖神中央教会」事件の参考文献

 小規模な団体の被害がなかなか顕在化しにくく、救済のためには、被害者の膨大な努力が必要な点については、昨年2月、1999年に出版した共著『宗教トラブルQ&A』(民事法研究会)を、全面改訂して発行しましたので、こちらもごらんください(ちなみに共著者は、宗教被害問題で右に出るものがない、弁護士の山口広さんと、オウム真理教問題でこれも右に出るものがない、弁護士の滝本太郎さんです)。



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 なおカルト的集団内の児童虐待と女性への虐待(今回の問題はカルト現象化でおきた虐待かもしれません)は、結局、信者・構成員に対する収奪の問題、それは人権無視の思想から来ているのですが、これがほとんど放置されている状況については、日本ではまだ文献がほとんどありません。
 成人への虐待も、本人の自己責任の問題として放置されていますが、ですから今回、本人の承諾の有無を問わない、13歳未満への強姦容疑への逮捕となっています。しかし14歳以上の女性についても、成人の女性についても、抵抗不能の状態やマインドコントロール化でなされたものについて、準強姦罪や準強制わいせつ罪の適用も視野に入れるべきです。

 また児童虐待防止法上も、親の虐待と同視できる場合にしか、他人による児童虐待を認めていません。未だに一時保護ができない状態を見れば、児童虐待防止法が不十分であることは明らかです。ホームオブハート問題でもこの不十分さが露呈しました。

 カルト的集団内ので児童虐待や女性虐待の問題については、既に米国では多数の文献があります。
 
 ですから今後のこの問題の日本の解決策を考える材料を提供するため、現在、僕は、多忙に鞭打って、事務所の山口貴士弁護士との共著で翻訳して出版する作業をすすめています。

 出版の際は、よろしくお願いします。

[参考]:拙稿:破壊的カルトという言葉

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児童虐待」カテゴリの記事

コメント

ジャニーズ事務所の社長の未成年への性的
虐待はどうなんでしょうか 最高裁判所で言及されている割には社会的には認知されていないし、被害者もその後の人生に影を落としていると聞いています。

すいませーん。 イワユル遅レスってことになってしまいました。

今、グーグルで検索してて、気づいたのですが、

こんなの出てきました。 たどり着けません。
>弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS-BLOG版:
>なんということ ...
... 弁護士紀藤正樹のホームオブハートとToshi問題を考える in ココログ
>May 3,
2004 11:22 PM;
>ぬる風呂 ... 旧姓ですけど、伊藤桂という名前で検索したら検事としても
>判例集に名前出してるし、裁判官としても判例集に名前出してる人を見つけました ...
>kito.cocolog-nifty.com/topnews/2005/01/post_1.html - 40
>k - キャッシュ - 関連ページ

お返事お寄せいただいてた方、申し訳ありません。
 読み落としてます。
 おたずねにあった伊藤桂女史の年齢は、みかけではわかりません。若く見えましたが。平成十二年時点で裁判官してておかしくない年齢、23歳?とかを想定して良いと思います。

で、 女史に 手がけていただきたい民事事件の時効がせまってて、どなたか、情報およせいただけたら幸いです。

すいません。
本当に。

でわ、 みなさん、 話にわりこんですいませんでした。 失礼します。

私はYAといいます。私は元聖神中央教会の信者でした。脱会して二年がたちましたが ようやく主によって癒されました。でも、まだまだ多くの脱会した人たちはマインドコントロールに悩んでいます。

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先日、NPO法人非行克服支援センターの非行問題ボランティア相談員の勉強会に講師として呼んでいただきました。 そこで私の被虐の体験を語らせていただきました。 私が今、多くの方々に知って頂きたいことは、私のような被虐待体験者の幼少期には温かな家庭がないと言うことです。 最近のテレビや映画でよく映し出される「家族愛」に満ち溢れている家族の物語は、 とても美しく、また羨ましく思いながら、「本来あるべき家庭とはこんな感じなんだ」と 学ばせていただいております。 なぜならば、私のような被虐待... [続きを読む]

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