なんということでしょう!司法修習生逮捕:東京地裁の女子トイレ侵入、ビデオ設置
新年早々、こんなニュースをTOPニュースにUPするとは。
東京地裁の女性用トイレにビデオカメラを設置するとは、なんと大胆不敵な犯行でしょう。
盗撮犯としても、ちょっとなかなか考えられない犯行でしょう。
単独犯なのか、背後関係があるのか、きちんと捜査してほしいと思います。
事実なら罷免は当然のことでしょう。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/m20050106k0000m040066000c.html
[参考]-ちなみに司法修習生とは、裁判所法に根拠があり、僕の時は2年の修習を経て(今は1年半)、弁護士、裁判官、検察官の三つの道を、自ら選択して、進むことになります。
裁判所法から
第三章 司法修習生第六十六条(採用) 司法修習生は、司法試験に合格した者の中から、最高裁判所がこれを命ずる。
2 前項の試験に関する事項は、別に法律でこれを定める。第六十七条(修習・試験) 司法修習生は、少なくとも一年六月間修習をした後試験に合格したときは、司法修習生の修習を終える。
2 司法修習生は、その修習期間中、国庫から一定額の給与を受ける。ただし、修習のため通常必要な期間として最高裁判所が定める期間を超える部分については、この限りでない。
3 第一項の修習及び試験に関する事項は、最高裁判所がこれを定める。第六十八条(罷免) 最高裁判所は、司法修習生の行状がその品位を辱めるものと認めるときその他司法修習生について最高裁判所の定める事由があると認めるときは、その司法修習生を罷免することができる。
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司法修習生逮捕:東京地裁の女子トイレ侵入、ビデオ設置
東京地裁の女性用トイレに侵入してビデオカメラを設置したとして、警視庁丸の内署は5日、30代の司法修習生の男を建造物侵入容疑で逮捕した。男は容疑を認めているという。
逮捕を受けて会見した同地裁総務課によると、先月13日夜、トイレットペーパーを置いた上方の棚にビデオカメラが隠されて回っているのを、女性職員が見つけた。地裁は翌日に被害届を出した。男は裁判官実務修習中で、ビデオカメラは同13日に設置したとみられる。
現在、地裁では117人が実務修習中。裁判所法によると、最高裁は品位を辱める行為をした修習生を罷免できる。罷免されると法曹資格は得られないという。【坂本高志】
永井紀昭・東京地裁所長の話 盗撮が事実とすれば、法を順守する重責を担う修習生がそのようなことを行ったのは極めて遺憾だ。
毎日新聞 2005年1月5日 20時16分
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罷免がどぅとヵ言ぅ程度の事では無ぃでしょ。
まるで、司法修習生は2人分位の人権を持った特別な人であるヵのょぅに聴こぇる訳だが。
ィヵ、ミニにタコ。
> なんと大胆不敵な反抗でしょう。
×反抗
○犯行
投稿: トコノイタンハ | 2005.01.06 06:30
>トコノイタンハさん
×反抗
○犯行
了解です。
投稿: 紀藤 | 2005.01.06 18:52
こんにちは。せっかく法律家としての輝かしい未来が待っていたのに、ばかなことをしたものですね。でも、発覚しないで裁判官や検事になられたことを考えれば、そっちの方が恐いですね。
投稿: 浜野 | 2005.01.08 17:21
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2005012601002253_National.html
投稿: トコノイタンハ | 2005.01.26 23:50
処分保留で釈放されたそうです。
・..................................女性トイレ侵入:
司法修習生を処分保留で釈放 東京地検
東京地裁の女性用トイレに侵入してビデオカメラを設置したとして建造物侵入容疑で逮捕された○○○○司法修習生(32)について、東京地検は26日、「現段階では客観的な証拠に乏しい」と処分保留で釈放した。地検は捜査を続けて最終的な処分を決める。
釈放後、記者会見した○○修習生は「狭い取調室で長時間取り調べを受けるのは初めてで、捜査官から『微罪処分も可能だ』と言われ、早くこの場を逃れたいという一心で(当初)犯行を認めてしまった。慎重に捜査していればこんなことにはならなかった。一刻も早く修習に戻って遅れを取り戻したい」と硬い表情で話した。
警視庁丸の内署の植山泰夫署長は「証拠に基づき適正に捜査した。捜査は継続中だ」とコメントした。東京地裁の永井紀昭所長は「今後の捜査状況を見守りたい」との談話を出した。
東京地裁などによると、昨年12月13日夜、女性トイレのトイレットペーパーを置いた上方の棚にビデオカメラが隠されて回っているのを女性職員が見つけ、地裁が被害届を出した。裁判官実務修習中だった西川修習生は丸の内署に容疑を認める上申書を出し今月5日、逮捕された。その後、「やっていない」と否認に転じた。【佐藤敬一】
毎日新聞 2005年1月26日 22時25分
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050127k0000m040123000c.html
投稿: 紀藤 | 2005.01.28 11:05
ただなんとなく投稿してみます。東京第二弁護士会で検索してたどり着きました。司法修習生って、おわってすぐ弁護士になる人と、一度裁判官やってから弁護士になる人がいるみたいですね。でも、一度検事やって、それから、裁判官やって、弁護士になるってありうるんでしょうか。旧姓ですけど、伊藤桂という名前で検索したら検事としても判例集に名前出してるし、裁判官としても判例集に名前出してる人を見つけました。今では別姓になって弁護士になってるとか。そんなに、経験の豊富な方ならぜひ、一件てがけていただきたい事件がありますので、事務所をしりたいものです。
投稿: xxkix | 2005.02.11 14:59
司法修習生は、不起訴処分ということだそうです。犯人はほかにいるとしても、東京地裁の女子トイレに盗撮カメラ-大胆不敵な犯行、何とか犯人を逮捕してほしいと思います。
今回の処分にともない、若干の書き込みを訂正します。
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女子トイレ侵入容疑の司法修習生を不起訴処分 東京地検
2005年03月28日19時31分
東京地検は28日、東京地裁の女子トイレに侵入したとして、建造物侵入容疑で今年1月に逮捕された司法修習生の男性を嫌疑不十分で不起訴処分にした。「犯人と断定できる証拠が十分にない」としている。
警視庁丸の内署は1月5日に修習生を逮捕した。修習生は犯行を認める内容の上申書を出していたが、その後否認。同月26日、処分保留で釈放された後に記者会見し、「圧迫した調べを受け、動揺して虚偽の内容を書いてしまった」と説明していた。
朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY200503280197.html
投稿: 紀藤 | 2005.03.29 22:26
xxkixさん、伊藤桂さんて何歳くらいの方ですか?わかります?私が知ってる方と違うのかな。。。
投稿: megu | 2005.04.06 23:11
xxkixさん、伊藤桂さんて何歳くらいの方ですか?わかります?私が知ってる方と違うのかな。。。
投稿: megu | 2005.04.06 23:11
皆様、初めまして。
「司法試験に合格して、輝かしい未来が待っていたのになぜ…」
という論調が目立ちますので、ここで本当のことを申し上げます。
苦節十年、司法試験浪人生活をして、30歳前後あるいはそれ以上の年齢で合格した者には、「輝かしい未来」などありません。
まず、裁判官や検察官は、国家公務員ですから、表立っては言いませんが、事実上の年齢制限があります。おおむね25~27歳が限界と言われています。履歴に空白があると、まずダメです。中央官庁のキャリアか大手都市銀行の総合職ならばともかく、フリーター上がりでは、まず相手にされません。
弁護士になると、もっと露骨です。
いわゆる企業法務を主として扱っている大手事務所では、事実上、東大法学部在学中に合格した者しか採用されません。
それ以外の弁護士事務所でも、裁判官や検察官と同様、(あるいはそれ以上に?)年齢・学歴・職歴等による見えない差別が厳然と存在することは言うまでもありません。
本件盗撮事件の被疑者は、当時32歳であり、いわゆる苦節十年型の浪人生活を経た合格者であったため、就職活動先ではことごとく玉砕したものと考えられます。
若い修習生が次々にエリート事務所に内定していく中、自分は地方の零細事務所ですら拾ってくれない。「あなたみたいに、歳だけ取って、実務経験のない人は使えないんだよね」等と、屈辱的なことも、散々言われたのでしょう。
被疑者が逮捕されて「自白」に追い込まれたとき、同期の司法修習生なら「彼は、就職活動がうまくいかず、むしゃくしゃして犯行に及んだ」という説明に容易に納得してしまったでしょう。
そのくらい、リアリティがあったのです。
私は、彼が真犯人かどうか知る由もありませんが、これだけは言いたい。
法曹界はエリートであるゆえに、より一層差別的であり、いったんエリートコースから外れた者に対しては徹底的に冷酷であるという現実。
そして、冤罪は、当初は誰もが信じるようなリアリティの仮面をかぶって忍び寄ってくるという現実。
投稿: 高年齢修習生の残酷な現実 | 2006.07.17 14:31