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2004.02.26

国際宗教学宗教史会議世界大会

明日、麻原の公判をひかえ、マスコミから、「オウム事件は、なぜあの時、おこったのか?」ということを、よく聞かれます。

もちろん宗教に対するタブーや、社会権力に対するタブーなど、いろんなタブーが、当時の日本に蔓延していたことも大きな理由ですが(拙著:21世紀の宗教法人法参照)、もうひとつ大きな理由は、冷戦体制が崩壊した後、世界が、東西イデオロギーの対立の時代から、文明の衝突の時代に入ったということも大きいと思います。

文明の背景には、宗教が厳然と存在しており、ソ連崩壊後の1990代の人類にとって、宗教は、社会を変革していく力として、非常に魅力的なものに映ります。911テロの問題や、イラク戦争も、冷戦終結後の、この流れに属します。

他方、このような時代の中で、ガンジー、キング牧師、マザーテレサなど、宗教が、平和にも積極的な役割をしているのも事実です。

つまりイデオロギーの時代から、21世紀は、宗教の時代に入ったといっても過言ではありません。宗教は、今後人類にどのような影響をもたらすのか、現在は、非常に、微妙な時期に入っていると思います。


来年2005年3月24日~30日の7日間にわたり、100年以上の歴史を持つ国際宗教学宗教史会議(第1回は1900年)が、なんと日本で開かれます。日本で開かれるのは、1958年以来のことです。世界の宗教研究者が一堂に会する場で、1000名以上が参加するとのことです。

今回のテーマは、 「宗教―相克と平和」(Religion: Conflict and Peace) 、
本年4月より、参加申し込みが始まりますが、オウム事件の背景を考えるうえで、重要な会議にもなりそうです。

マスコミも、表面的な取材だけでなく、宗教全般について、きちんとした取材をしてほしいと思います。

国際宗教学宗教史会議のURL→
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/iahr2005/j_top_frame.htm


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主催 日本学術会議、日本宗教学会
開催場所 高輪プリンスホテル(品川駅徒歩5分)
大会テーマ 「宗教―相克と平和」(Religion: Conflict and Peace) 
サブテーマ
   ・戦争と平和、その宗教的要因(The Religious Dimension of War and Peace)
   ・技術・生命・死(Technology, Life, and Death)
   ・普遍主義的宗教と地域文化(Global Religions and Local Cultures)
   ・境界と差別(Boundaries and Segregations)
   ・宗教研究の方法と理論(Method and Theory in the Study of Religion)
開催時期 2005年3月24日~30日(7日間)
 

日程
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3月24日(木)  
  10:00-12:00:開会式
  14:00-18:00:公開シンポジウム「宗教と文明間の対話」
  18:00-20:00:レセプション・パーティ
3月25日(金)  
  9:00-10:30:プレナリー・セッション(全体会議)
  11:00-13:00, 14:00-16:00, 16:30-18:30:セッション(小部会)
3月26日(土)  
  9:00-10:30:プレナリー・セッション(全体会議)
  11:00-13:00, 14:00-16:00, 16:30-18:30:セッション(小部会)
3月27日(日)  
  エクスカーション
  9:00-12:00, 13:00-16:00:特別セッション「日本の宗教」
3月28日(月)  
  9:00-10:30:プレナリー・セッション(全体会議)
  11:00-13:00, 14:00-16:00, 16:30-18:30:セッション(小部会)
3月29日(火)  
  9:00-10:30:プレナリー・セッション(全体会議)
  11:00-13:00, 14:00-16:00, 16:30-18:30:セッション(小部会)
  19:00-22:00:バンケット・パーティ
3月30日(水)  
  9:00-10:30:プレナリー・セッション(全体会議)
  11:00-13:00, 14:00-16:00:セッション(小部会)
  16:00-18:00:総会・閉会式
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コメント

オウムケースで一躍100万人以上の訪問者ですわね。
こちらの紀藤氏とは違うお顔が見れるBBSがありますので
日本の皆さま是非

弁護士紀藤正樹のLinc総合掲示板においでませ

どうでしょうか?私は文明の衝突とは必ずしも考えないけど。

宗教は、氏族制の原始宗教(ユダヤ・バラモン・神道…)から
商業を反映して、世界宗教(キリスト教・仏教・イスラム)が
以降、西暦紀元ごろからあります。つまり2000年前から、
『文明の衝突』があったことになります。「十字軍」とかね。

…以前からの『文明の衝突』とは、根本的に違うと思います。
イラクは、ブッシュ政権の財政的バックボーン「石油利権」の
利害の動機が大きいでしょう。ユダヤ教や・イスラエル寄りの
金融資本や軍需産業との『利害の融合』があったのでしょう。

『文明の衝突』には「キリスト・ユダヤ(イスラエル)」対
「イスラム」の意味に使われている。陰謀説は採らないけど、
政治的に、反イスラム的でしょう。宗教勢力の大きさかな?

イスラム勢力は14億人と考えられます。ユダヤ・キリスト・
イスラム各教は、同じ聖典(旧約聖書)を奉じてます。あまり
違わないですね。仏教や、ヒンズー・神道ほどには違わない。
近親憎悪ってことはあるけど、『文明の衝突』ほどではない。

…むしろ『アメリカ主導のグローバリズム』…資本主義の世界
制覇に反対してるだけでしょう?「民族」との軋轢なんだけど
実際は「現地化」せざるを得ないし…あんまり意味はない。

「南北問題」や「世界企業の独占」の問題を隠してるように
感じますが…考えすぎかな?

…読んでみると、分かりにくいな。(ーー;)

要は『文明の衝突』じゃなくて、経済的な要因のほうが
多いってことかな?「オウムが現代になぜ」というなら。
イデオロギーの後の「現状の変革」を求めたというより、
(『私はやってない潔白だ』などと、いってるのが証拠)
現代における価値観の統一についていけないということ。

…OXでしか問題を理解しない。オウムの連中は、自分で
「考えず」に「答えを求める」ことしかしていない。

「変革」を求めるなら、公然と理念を掲げるはずと思う。

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