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2015.03.27

日本にもあった「操縦士による『意図的』墜落事件」=1982年の「逆噴射事件」 のこと 2015年2月27日午後9時30分、同10時55分更新情報あり

2015年3月24日に起きた、ドイツ格安航空会社ジャーマンウイングス(Germanwings)4U9525便の墜落事故は、機長を操縦室から閉め出した副操縦士によって「意図的に」墜落させられた疑いがある可能性が高まっている。

先ほどの速報だと、「【ベルリン時事】独メディアによると、副操縦士宅で26日行われた捜索で、旅客機が墜落した日の病欠を認める診断書が見つかった。」という速報(時事通信 3月27日(金)21時18分配信)もあり、亡くなった人が余りに気の毒な状況にある。
 
ところで、この種の事件は、30年以上前の日本にもあった。

1982年2月9日朝、羽田沖で起きた、この事故は忘れられない。

日本航空、福岡発東京行350便(事故後欠番)、DC-8-61型機が羽田空港沖に墜落した事故である。

当時の機長は、片桐清二機長(当時35)で、「逆噴射事件」と大きく報じられた。

乗務員は一人も死なず、前方から飛行機が海に突っ込んだ関係で、機内前方の乗客を中心に、当時24人の乗客がなくなった。

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「(1) 死亡 死亡者は、24名で、機内左側2~10番、右側5~11番の座席の乗客に限られている。検死の結果及び解剖所見lこよれば、死因は、頭部外傷14名、溺水5名、全身打撲4名、頸髄損傷1名に分かれる。遺体の発見場所は第13図のとおり前部と後部の胴体が重なり合った部分又は機体周辺の海中であった。なお、死亡者の大部分(20名)には、ジェット燃料によるものとみられる皮膚炎が認められた(第4表参照)。」

機長は、心神喪失を理由に、不起訴となった。
当然に、当時の日本航空の、労務管理体制、機長の心身の健康管理への体制が問題とされた。

今回の独機墜落事故も、同じ様相を呈している。

日航墜落事故は、30年以上前の航空機事故だが、上記に引用した図(8頁)、引用文(31頁)を含む事故調査報告書(全246頁に及ぶ大部なもの)は、現在でも、国交省のホームページからダウンロードが可能である⇒航空事故調査報告書「6.58-3-JA8061 日本航空(株)所属 ダグラス DC-8-61型 JA8061 東京都東京国際空港」=昭和58年5月16日

今回のドイツ機事故を受けて、各紙報道によれば、各国の航空各社は、操縦室の「常時」2人の体制を義務付ける方向というが、市民の安全のためには、当然のことではないか。これまでがおかしかった。

飛行機事故は、当然に、消費者問題でもある。
飛行機のチケットを消費者が買うのも、安全な運航が大前提でなければならない。

繰り返すが、パイロットの心身の故障が原因なら、亡くなった人は本当に浮かばれない。


[参考リンク]
日本航空350便墜落事故 - Wikipedia

独機「意図的」墜落で世界に衝撃、航空各社が規則見直し=AFP 2015年03月27日 08:23 発信地:モンタバウアー/フランス

【独旅客機墜落】「操縦室常時2人」導入 欧米航空業界一斉に動く - 産経ニュース=2015.3.27

過去にあった操縦士による「意図的」墜落の事例 (AFP=時事) - Yahoo!ニュース=AFP=時事=2015年3月27日(金)11時55分配信


【AFP=時事】乗客乗員150人が死亡した独格安航空会社ジャーマンウイングス(Germanwings)機墜落は、副操縦士が意図的に行ったものだとの見方が、仏調査当局によって示された。運航中の航空機を正副いずれかの操縦士が故意に墜落させた事例は、まれだが過去にもある。


■モザンビーク航空(LAM)

 2013年11月29日、モザンビークの首都マプト(Maputo)からアンゴラの首都ルアンダ(Luanda)に向かっていたモザンビーク航空TM470便がナミビア北東部で墜落。乗客乗員33人が死亡した。墜落機はブラジル製のエンブラエル(Embraer)190型機。

 フライトレコーダー(飛行記録装置)から、エルミーニオ・ドス・サントス・フェルナンデス(Herminio dos Santos Fernandes)機長は同機を墜落させる「明白な意図」をもって自動操縦装置を操作していたとみられ、捜査当局は機長に同機を墜落させる「明白な意図」があったと結論付けた。

■エジプト航空(EgyptAir)

 1999年10月31日、米ニューヨーク(New York)を飛び立ったエジプトの首都カイロ(Cairo)行きのエジプト航空990便、ボーイング(Boeing)767型機が、離陸から間もなく大西洋(Atlantic Ocean)上に墜落。乗客乗員217人全員が死亡した。

 ブラックボックスの解析により、副操縦士による故意の事故だったことが判明。この操縦士は墜落寸前に「わたしは今決断した。神の意志を信じる」と言い残していた。

■シルクエア(SilkAir、シンガポール)

 1997年12月19日、シンガポール航空(Singapore Airlines)子会社シルクエアのボーイング737型機が、インドネシアの首都ジャカルタ(Jakarta)からシンガポールに向けて飛行中にインドネシアの河川に墜落。乗客乗員104人全員が死亡。米捜査当局は、機長が故意に同機を墜落させた可能性があるとした。

 報道によると、機長は懲戒・降格処分を受けたばかりで債務も抱えていた。さらに自身の行為を隠すためブラックボックスのスイッチを切っていたとされる。ただしシンガポール当局の捜査では結論は出ていない。


■ロイヤル・エア・モロッコ(Royal Air Maroc)

 1994年8月21日、モロッコ南部アガディール(Agadir)発カサブランカ(Casablanca)行きのロイヤル・エア・モロッコ機が離陸直後、同国内のアトラス(Atlas)山脈に墜落。乗っていた44人全員が死亡した。調査開始から間もなく、副操縦士の最期の言葉に基づき、機長の自殺だったと断定された。

日本航空(Japan Airlines、JAL)

 1982年2月9日、日本航空のDC8型機が羽田空港(Haneda Airport)への着陸直前に東京湾に墜落。乗客乗員のうち24人が死亡した。捜査から、墜落を生き延びた機長が不安定な精神状態にあったことが明らかになった。

 このほか、昨年に乗客乗員239人を乗せて消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便について飛び交う仮説にも操縦士の自殺とするものがある。同機は通信システムが意図的に断たれ、予定の針路を外れていた。【翻訳編集】 AFPBB News

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コメント

こんにちは、紀藤さん。

日航機の逆噴射事件は今でもゴムボートに乗った機長の虚ろな目を覚えています。その当時言われたのは、日航の労組間のゴタゴタでした。客室乗務員の組合が2つに分かれて反目しあっていて、そのゴダゴダのとばっちりが中間管理職でしかも組合に入られない機長に飛んでくるような状態だったなんて話でした。さらには、客室乗務員の労組が割れているのも、日航がいろいろと手を回して分裂させたなんて話も聞こえてきたと思います。でもって、この事件の後、親睦会だった機長会が管理職労組になるとかならないとか言う話もあったと思います。

実は今、労組の役員として労働安全衛生なんかも担当しているのですが、なかなかメンタルヘルスについては、経営者側の感度が鈍くて対策が進みません。平成12年の電通事件の最高裁判決を受けて、労働安全衛生法の改正などもあり「心の健康」も完全に使用者の安全衛生配慮義務の中に含まれているのですが、「メンタルヘルスは福利厚生の担当だろ」みたいな感じで、労働安全衛生法における使用者の義務と言う意識が進まない訳です。

今回の事件で思い出したのが昨年最高裁で出た「東芝うつ病事件」の判決です。これは、医療機関を受診して「不眠症」「神経症」などのメンタル系症状の診断を受けた労働者が、周囲にはそれを隠して働き続けた結果として、うつ病を発症したものですが、労働者が周囲に隠したことが、使用者の健康配慮義務違反に対して「過失相殺」となるかどうかが争われ、「労働者が隠していても使用者は配慮しなくてはならない」と過失相殺を認めない判決となったものです。

この判例を読んだ時には「使用者も大変だ」なんて思った訳ですが、今回の副操縦士の場合なども見ると、労働者本人がメンタル不調を隠していても使用者がそれ察知して配慮することの必要性を強く感じました。

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