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2009.07.21

大雪山系「トムラウシ山」遭難は明らかな消費者被害!!-追記2009年7月27日あり

この事件、現在、マスコミでは、刑事事件ばかりがクローズアップされていますが、今回の遭難事故は明らかな消費者被害です。民事的にも旅行業者であるアミューズトラベルに対し損害賠償が可能な事案というべきです。

ところが、このような重大事故が発生しているにもかかわらず、旅行業法を所管している国土交通省は何をしているのでしょう。

旅行業法は、もともと消費者庁に全面移管する予定の法律でしたが、国土交通省が難色を示し、結果的に、国土交通省と消費者庁の共管とされました。

この結果、消費者庁は、国土交通省への勧告権を持つものの、かえって内閣総理大臣の調整が必要とされるなど、処理の迅速さ、責任の所在の観点から、かえって行政事務が複雑化しています。

↓ <業法関係> ←http://www.kantei.go.jp/jp/singi/shouhisha/3houan/090529/3point.pdfより抜粋

貸金業法、割賦販売法、宅地建物取引業法、旅行業法
(改正のポイント)
消費者の利益の擁護及び増進を主たる目的とする上記の業法について、その目的の実現を図るとともに、二重行政を避ける観点から、内閣総理大臣が、業所管大臣の行う事業者に対する業務改善命令等の処分について、
あらかじめ協議を受け、また、必要な意見を述べる仕組みを設けるため、これらの法律を改正して内閣総理大臣の権限を規定。

国土交通省は、消費者庁への移管に反対したというのですから、今回の重大事故を踏まえて、警察とは別に、自ら率先して事実の解明と行政処分の適用などを検討すべきでしょう。

ところが現状、そのようは報道がありません。
それどころか事故の一報があったのは2009年7月16日なのに、国土交通省のホームページのトップページにも何ら所管官庁としてのコメントすら掲載されていません(現時点)。

いったい国土交通省は何をしているのでしょうか?

つまり今回の事件を見ても、消費者の立場から見て、産業育成省庁である国土交通省に期待することは何もなく、早急に、再度の法改正を行い、旅行業法は消費者庁に全面移管だろうと思います。

ちなみに移管に反対したのは、冬柴 鐵三(ふゆしばてつぞう)大臣-公明党ということですが、その判断は、官僚を信頼しすぎた判断で、もはや間違いであったというべきです。

現在の金子一義大臣-自民党も、官僚統制の観点から見ても、なぜ傍観しているのでしょう。

そのうえ国土交通大臣は、観光立国担当大臣でもあるのですから、まさに観光を育成するためにも、消費者が重要であり、北海道は日本の重要な観光資源です。消費者目線からも、早急に手を打たないのは、もう大臣としても失格というほかありません。

最近のニュースで、こんなニュースもあります。
⇒イタリアの日本人観光客激減 「サービス悪い」指摘も 朝日新聞2009年7月18日

消費者を無視すれば、観光者激減という事態も起こりうるのことに、十分留意すべきです。
観光立国担当大臣も、本来なら消費者庁担当大臣が兼務だろうと思います。


[参考]
北海道・大雪山系遭難:日程・防寒呼びかけ・ガイドの行動、会社の責任どう判断 - 毎日jp(毎日新聞)

北海道・大雪山系遭難:日程・防寒呼びかけ・ガイドの行動、会社の責任どう判断

 大雪山系トムラウシ山の遭難事故で、道警は18日、業務上過失致死容疑で登山ツアー会社の家宅捜索に踏み切った。夏山で起きた異例の惨事。その責任はどこまで会社にあるのか。今後の捜査には、三つのポイントが浮上している。【水戸健一、田中裕之】

 ■強行軍?

 今回のツアーは客15人とガイド3人の18人。ガイド1人を除き全員が名古屋市や広島市など本州在住だった。

 日程表によると、13日昼、各自が新千歳空港に集まり、同日夕に大雪山系の旭岳温泉へ。翌14日朝に旭岳から入山し、同山系を渡り歩き、16日にトムラウシ山頂を経由して下山。17日午後に新千歳空港から帰る予定。

 予備日はないが、ツアーを企画したアミューズトラベルの松下政市社長は「日程に縛られて、安全面をおろそかにすることはない」と強調する。

 ただ、北海道山岳ガイド協会幹部は「本州のツアー客を案内する場合、日程が詰まっており、帰りの航空便の時間にプレッシャーを感じる」という。

 また、3人のガイドのうち2人は今回のコースを未経験だった。

 ■軽装

 8人の死因はいずれも凍死。大雪山周辺の16日の気温は8~10度で、雨が降り、風速は台風並みの20~25メートルとみられている。当時の体感気温は氷点下との見方もある。

 救助に当たった関係者からは「一部の登山客は軽装だった」との証言もあるが、同社はインナーウエアや防寒着の準備を呼びかけるパンフレットを客に渡し、持参しているかチェックするという。松下社長は「(軽装の人がいたなら)確認を忘れたのだろう」と話す。

 ■ちりぢり

 18人が16日朝、避難小屋を出た時の状況について、自力で下山した男性は「雨と風が体に当たり、歩けないほどだった」と証言。さらに山頂付近で女性客が寒さのため動けなくなって以降、パーティーはちりぢりに分裂していった。ガイドの1人は山の中腹に単独でいるところを救出されるなど、ガイドの行動にははっきりしない点もある。松下社長は「先に山を下りて救助を求めてから、再び山に入って助けようとしたのでは」と釈明する。

 道内では、過去にも後志管内倶知安町の羊蹄山(1898メートル)やトムラウシ山で起きた登山ツアーの遭難死事故で、ガイドがはぐれた客を置き去りにしたり、風雨の中で登山を強行して客を凍死させたとして、業務上過失致死罪に問われ、有罪となっている。
 ◇遺留品運び込み、遺族が確認作業

 トムラウシ山での登山ツアー中に死亡した浜松市の市川ひさ子さん(59)ら8人の遺体安置所となった十勝管内新得町の町民体育館では18日、8人のリュックサックなどの遺留品が運び込まれ、遺族が確認作業を行った。

 ツアーを主催したアミューズトラベルの松下政市社長や社員も体育館にこもり、遺族への対応に追われた。体育館の窓は白いカーテンで閉ざされたままで、ひっそりと静まり返っていた。

 午後9時過ぎには、旭川医大で司法解剖した8人の遺体が戻った。道警の捜査員らが静かにひつぎを抱え、遺族が待つ体育館内に運び込んだ。【金子淳】
 ◇宿泊キャンセル相次ぐ

 大雪山系の遭難事故の影響で、登山拠点のホテル・旅館で、宿泊予約のキャンセルが相次いでいる。

 トムラウシ山登山口に近い「国民宿舎 東大雪荘」(十勝管内新得町)では、事故発生翌日の17日から、予約キャンセルの電話が続いている。担当者によると、18~20日の3連休だけで、中高年層の登山客や旅行会社のツアー参加者ら約70~80人がキャンセル。8月の予約客約20人も予約を取り消した。

 「悪天候や自分たちの力量が心配」「事故で現地が混乱して静かな山旅ができない」などが理由という。担当者は「事故があっただけにマイナスイメージはある。今はただ、亡くなられた方のご冥福をお祈りしたい」と話す。

 大雪山系旭岳の登山口近くの「グランドホテル大雪」(上川管内東川町)でも、宿泊予定の4、5人がキャンセル。旭岳からトムラウシ山への縦走コースをやめたり、宿泊日程を変える客もいるほか、十数社の旅行会社から「登山道は閉鎖されるのか」といった問い合わせがあった。

 新得町観光協会によると、大雪山系には年間約9万人が入山し、大半は、高山植物が見られる7~9月に訪れるという。【吉井理記】

Kikaku

WEB TOKACHI-十勝毎日新聞【緊急企画 夏山遭難】トムラウシ山の惨事(上)2009年07月18日 15時11分 よりから

外[参考]として、以下のまとめサイトとして参考になる。
北海道大雪山系 トムラウシ山 大量遭難を考える。 « Sub Eight

追記2009年7月27日

このブログを見て、マスコミの取材が殺到したからか、観光庁がようやく動き出しましたが、事業者への立ち入り調査などからは程遠い内容です。

この間、2009年7月24日、旅行業者登録をしていない業者(オフィスコンパス)が判明したにも、かかわらずです。

むしろこの業者に対する警察の2009年7月21日の捜査前に、国土交通省(観光庁)は、立ち入り調査に乗り出すべきでした。

その怠慢ぶりに驚きです。

河北新報 内外のニュース/観光庁、ツアー登山を実態調査へ 安全対策見直しに反映 2009年07月25日土曜日

観光庁、ツアー登山を実態調査へ 安全対策見直しに反映

 観光庁は25日、中高年のツアー登山客ら10人が死亡した北海道・大雪山系の遭難事故を受け、27日にもツアー登山が安全に行われているかどうかの実態調査を始めることを決めた。8月初旬にも結果をまとめ、安全対策の見直しに生かす考えだ。
 調査は、ツアー登山を行っている全国の旅行代理店約60社のうち20社程度を無作為で選び、聞き取り方式で実施する。
 具体的には、過去1年間に行われたツアーを対象に(1)安全対策のため業界が自主的に定めている「ツアー登山運行ガイドライン(指針)」を守っているか(2)指針以外の安全対策(3)天候の急変などで参加者が道に迷ったり転落するなどのトラブル発生状況-を調べる。
 併せてトラブルの原因分析も行い、指針のどの項目を見直す必要があるか検討。参加者が指定された防寒具を用意しているかといったチェックを、指針でガイドに義務付けるかなどが焦点となりそうだ。
 観光庁は「個人の持ち物はリストを渡すだけでなくガイドが開始前に調べるなど、より安全な方法を事業者と考えていきたい」と話している。
 指針は、日本旅行業協会や全国旅行業協会に加盟してツアー登山を行っている代理店が協力し2004年6月に策定。1日の歩く時間や登山の難度に応じて、ガイド1人当たりの参加者数やガイドが持参すべき装備、事故対策などを示している。

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2008~ 消費者庁」カテゴリの記事

コメント

日程が詰まってて、「帰りの飛行機の予約もしてあるから」と先を急いだ感じもありますね。
でも、予約してる飛行機に乗り遅れた所で金銭的損失はあるものの命までは失うことはありません。
命は金銭で買う事の出来ないほど大切です。
ツアー会社が委託したガイドの対応があんまりですね。
天候予想の判断ミスに始まり、悪化する中でツアー客を置いてきぼりにしてますし。

■大雪山系遭難:「寒さ、想像超えていた」 ツアー社長会見―ドラッカーが救ってくれた苦い経験のあるトムラウシ山
こんにちは。今回の遭難10人もの人たちが、凍死です。まずは、なくなられた方々のご冥福をお祈り申しあげます。北海道は、真夏でも、特に海や山は、本州では考えられないほど寒くなる場合があります。寒さ対策が肝要です。私も、昔のこの近辺で道に迷ったことがあります。そのときに、経営学の大家ドラッカーの著書に書かれてあることを思い出し、機転を利かせて、危機を脱することができました。それ以来、ドラッカーの著書をかなり読むようになりました。大事なことは、企業経営でも、登山パーティーでもビジョン(方向性)を持つということだとを身をもって知ることができました。ここに、書いていると長くなってしまいますので。詳細は是非、私のブログをご覧になってください。

亡くなった方のご冥福をお祈りします。が、
このようなツアーに軽装で参加した方自身にも責任はあります。
山岳登山というものは本来お金で買える消費可能な商品ではありません。それはツアーである前にスポーツであり冒険でありますから、当然、危険は自分で引き受けなければなりません。自分を生かす装備は自分で調べて整えるべきですし、一日の行程が10時間というハードスケジュールに自分が耐えうるかどうかの判断を下すのも自分自身です。それが出来ない人間は参加すべきではないのです。
問題は登山を商品化してしまったこと、そしてその商品を疑問もなく受けれてしまっていることにあり、企業にも顧客側にも双方責任があります。
企業の利潤追求というプレッシャーの中ではガイドの判断がにぶるのは当然ですし、また顧客の商品への期待というプレッシャーの中でも、やはりガイドの判断はにぶります。そして、企業の宿命のコストダウンの原理において、当然未熟練のガイドが雇われるということになります。
ですから、これを消費者被害などと愚かな糾弾をすることには断固反対です。受身の消費者であろうとするような人間は山岳登山などするべきではないのです。今回の事件については、消費者は自分の消費行為の愚かしさを噛み締めるべきですし、ツアー会社は自分の仕事の愚かしさを噛み締めるべきなのです。これについて行政がどんなガイドラインを作ろうとしても無駄でしょう。本来、自分で自分の生き死にを引き受けられる人だけが、山に登っていいはずですから。

下記のサイトをご覧下さい。生々しい現場のの証言です。

北海道大雪山系 トムラウシ山 大量遭難を考える。 今回の事故について戸田新介様のご意見 と 幾つかのご回答
http://subeight.wordpress.com/2009/07/31/mr-toda-text/

http://news.nifty.com/cs/domestic/governmentdetail/yomiuri-20090808-00892/1.htm

消費者庁見なおし案だそうです。

法律に精通しているわけではないのですが疑問があります。

ニューロフォンなど合衆国に特許がある製品による消費者被害にぼくら,テクノロジー犯罪被害者は
遭遇しているわけですよね。

そうするともう国はお手上げ、埒外なのではないでしょうか?

トムラウシ山遭難事故の生還者の一人として自分には皆に見たことを伝える義務が有ると思っています。自分は今までマスコミの取材に全部おおじて来ました。
しかし自分の見たことは一部でして、全体はいまだ明らかになっていません。特にガイドたちが何をやっていたかということはほとんど明らかにされていません。航空機事故のように免責を与える方法が一番よいと思いますが。
自分は倦まずたゆまずじっくりと見守りたいと思っています。質問は歓迎します。

会社は言い逃れのできないこと、警察に知られたことは少しづつあきらかにしています。ビバークのためのテントが4人用一つだけで、しかもそれはMガイドが下山のとき持っていったこと。天気予報は2日前の予報にもとずくこと。以上が明らかになりました。しかしガイドたちが何をやっていたのか、なぜ110番が遅れたのかなど肝心なことは明らかにされていません。本当は彼らに免責を与えて本当のことを喋らせるのが一番よいと思います。ガイドの賃金は知れたもので、彼らにとってみれば今回の事故は悪夢でしかないのであります。刑事責任と言っても執行猶予がつくわけだし、会社の幹部の刑責でなければ意味がないと思いますがこれは難しそうであります。損害賠償は額はおのずと決まってくるわけで最後は和解になりそうです。だから事実がどれだけ明らかになるかが一番の問題だと思います。

大雪の主峰旭岳からトムラウシまでの縦走路は、老人から小学生までがトライ出来る登山道です。
天候さえわきまえれば、ゴンドラで高度を稼ぎ、なだらかな丘陵地帯をハイキングする感じの比較的楽なコースです。
映画サウンドオブミュージックのハイキングシーンに出てくる草原のピクニックと思って良いかもしれません。
しかし、寒冷前線の北では猛烈な寒波が襲い、風が強いと真冬の富士山並に人間もテントも吹き飛びます。
特に強風下ではツェルトは問題外で、間違いなく飛ばされます。
昔の登山は、近代的な被服や装備がなく、悪天候下での行動は謹んでましたが、近年はゴアテックス素材の優れた被服が普及しロングスパッツを装着すれば、雨も気にならなくなりました。
暖かく濡れなく蒸れないゴアテックスも、豪雨で撥水しなくなると汗が結露のように内部で水滴になり、気温が低くなればなるほど加速度的に状況が悪化するような気がします。
それは下着が濡れる状況に陥り、体感温度が低い場合は体温の急激な低下を招き非常に危険です。
一年前の遭難はガイドのリーダだった吉川さんのキャリアが素晴らし過ぎたので過信が仇になったのではないかと感じます。
7月中旬でしかもタカだか2000メートルの大雪あたりであれば、3000メートルどころか世界中の名峰にアッタクし、南北アルプスも極めた吉川ガイドとしては、無理な決行でもなかったし、遭難など考えられなかったのではないかと邪推します。
多田さんはサブリーダとして先頭を案内し、吉川さんの指示に従っていたのであれば,合点がいくし同情します。
最も同情すべきは、ガイドに疑念を抱きつつも全体の安全に配慮してガイドに従順だったツアー客です。
自己責任などと言う理屈が理解出来ません。
安心と安全を守ってくれる山岳ガイド付きのツアーだったはずです。
着替えも暴風雨の為に、ザックの中で濡れていては用を足せなかったのでは?
又、寒いことも感じてなかったし、気が付いた時は指も動かせないほど悴んでいたとか?
特に女性は、ブラジャー姿を見せてまで着替えはしませんし、雨が強ければ着替えると余計に濡れると考えます。
気象遭難は確かなはずですが、第3者機関の何某連盟の事故報告書では、25メート以上の強風が15メートルに摩り替わってました。
中立な第3者機関などあるのでしょうか?
本当のことを白日の下に晒して、謝罪することが真の姿なのだが、お金が絡んだり、過失責任が絡むと難しいですね。

法律のことは全く判りませんが、感覚的には予想してます。
検察と警察が刑事事件として業務上過失致死として立件するのではないのかなと思ってます。
公判を維持する為には最低限の軽い刑事罰で起訴し、判決も執行猶予で2年とか5年位の保護観察つきで終わりなのかな~?
やっぱり、この事件の真相解明と社会的制裁の為には民事事件として遺族と生還者が訴えなければならないと感じてます。
一周忌を機に、遺族と生還者のトムラウシの会をお作りになるのが最良かと思っているのです。
遺族も、故人がどのようにして最後の瞬間を迎えたのか知りたいと思っているのでしょうから。
関心を寄せている熱心な弁護士が必ず居る筈です。

お金でないのは承知してます。
唯、命より商業主義を優先する企業が現実にあるのです。
私はツアー客が唯運悪く亡くなったとは思いません。
ツアー会社に殺されたと云う感覚が、強く印象に残った事件です。
山岳会での山行であれば自己責任と云いますが、今回のガイド引率ツアーでは、故人の自己責任は皆無です。
ガイド達の過失も含めて、アミューズを民事で訴えるべきです。

3回忌も間もなくですね。
絶対に風化されない事を切に願っています。
辛い思いを忘れようとされている生存者のことも考えると複雑な思いです。
命日が近くなると慰霊登山を計画してしまいます。
今年も事故が起きないを祈っています。

安全で暖かい部屋でなら何とでも言えます。
ガイドだけが悪いのか。
ツアーの予定変更なんてしたら15万払った参加者が騒ぎ出す。
会社に戻れば最悪解雇になるかもしれない。
どっちに転んでも30代のガイドは社会的にも個人的にも手痛い処分が待っていたんです。
ガイドはその重圧に押しつぶされながら、最悪の状況の中で最善を尽くしたのではないかと考えます。

第三者の溜飲を下げるだけのマスコミやネットの姿勢に疑問を持っております。

多田ガイドがリーダーであったと誤解を促す報道があった記憶がありますが、リーダーは吉川さんです。
精緻な天候分析でツアー決行を判断されたのも吉川さんです。
30代多田ガイドの責任は何処にあるのでしょうか、あるとすれば道義的責任だけです。
戸田新助さんが心情的に憤りを感じているのは、天候判断を間違った吉川さんで更に決定的な悪天候を体感しても引き返す事をしなかった吉川リーダーではなかったのでしょうか?
山ではリーダーが絶対であり、多田さんは助言を求められれば発言できたでしょう。
感情と心証を悪化させた松本さんは最早ガイドと言う枠を離れ、自分の保身しか考えない人間かも知れませんので、多田さんが苦境になる虚言が予想されます。
食うために最悪な企業に就職されたガイドが不安定な身分に甘んじている現状では相当な精神的葛藤が予想され、起きるべく起きた判断だったのでしょう。
吉川さんは予想された最悪の事故に遭遇して死を持ってあがなったのが真相だと考えています。
ガイドの責任は刑事事件としての取り扱いであり、多くの心ある人々はこの教訓を民事事件として旅行業者任せの法律、指導の不備を法律整備と改正でガイドがガイドたる立場に立ち返るターニングポイントにしたいと願っているはずです。
今回の事件に於ける問題点は企画旅行の通過点に登山項目があったことと、ガイドと言う名目で添乗員であったことであり、事故が起きた時だけガイドの責任を負わせる理不尽さです。
民事で徹底的な社長の責任を問い、命が大事か利益が大事か思い知らせることです。
ガイドに関しては日程優先で職務に忠実であったことも加味し被疑者死亡で刑事上書類送検ではないでしょうか?
多田さんに関しては最大限努力され刑事上訴追するのは酷です。
松本さんは業務上の使命を放棄されていますので、禁固刑で執行猶予付きで反省されるのが妥当でしょう。
リーダーの吉川さんも企業戦士でイタシナカッタ判断であり、無理を強いるアミューズの責任は刑事上公判維持が無理と検察が判断される可能性も多大で民事でこそ本当の判決が出やすいと信じています。

消費者保護の役所も企業任せの姿勢が見受けられ、法整備もガイドの身分保証が為されておらず企業利益優先で人命優先のガイドの姿勢が貫けません。
山岳登山には自己責任が付き纏いますが、ガイドが下山を促したり、天候や健康状態を理由に催行を中止出来るほどの権限がない以上、無理をすればその後干される運命があり、事故は永遠に繰り返されます。
日本では未だ立ち遅れた、ガイドの身分保証を築かなければ、将来の展望は有りません。
大雪山系では真夏でも15度だった気温が翌日に4度しかないこともあり、本州の北アルプスの山と比べても気温の過酷さは劣らないと思います。
高度と険しさに関しては比べようがありませんが、避難小屋の少なさと森林限界を遥かに超えた高度で遮蔽物がない吹きさらしの現場では風雨に対してテントが張れない強風が吹くことが多いのです。
民事事件を通して、ガイドが添乗員にならないような意識を監督官庁に印象付け、法整備を促すべきと思います。
自己責任を負わすのであれば、企画旅行に於ける登山旅行の企画と募集は法律で禁止すべきだと感じます。

北海道知事の高橋晴美氏の迅速で的確な自衛隊への救助要請が深夜に為されましたが、深夜にも関わらず自衛隊では救助部隊の編成と出立が為され救出作戦が開始されました。
若しも早い段階で、警察、自衛隊のヘリコプターが派遣されていればと思いましたが、強風の影響と有視界飛行の制約、滞空時間の性能を考えた時、果たして可能であったかどうかが素人の自分には判りません。
自衛隊への救助要請の手続き上の問題も、警察署から直接要請できるようにすれば、最短時間で救助が開始できた可能性も否定できません。
北海道が観光立国を看板にする以上は、山岳遭難時に於ける救助活動時に如何に速やかな救助が可能か検証すべき時ではないでしょうか。
田舎の警察署では最低の救助活動しかできないのは自明です。
自力下山者の保護が最大の功績であり、それ以上は無理であったと考えます。
警察を非難中傷するつもりは全くありませんが、警察の機動力にも限界があり、矢張り自衛隊の機動力の優秀性に縋るしか方法がありません。

米国の救助ヘリパイロットの腕の良さは、日本とは比べようがないほど隔絶してます。
風速30メートル以上でも、捜索救助活動に尽力する姿は経験に裏打ちされたもので逞しさを感じます。
北海道では唯一道警ヘリが、山岳救助にも活躍されてますが性能も装備も山岳救助仕様ではありませんので、あまり期待を持てないと考えます。
飛行時間も、1万時間を超えるようなパイロットではないので安全重視で運用してます。

矢張り、迅速な活動が可能なヘリは自衛隊しか考えられません。
機体は旧式で老朽化してますが、ベテラン教官が存在し飛行時間も豊富です。
問題は道庁の総務部危機対策局、経済部観光局など縦割り行政で問題があり、山岳遭難時に於ける海上保安庁のヘリの活用、自衛隊ヘリ、道警ヘリが速やかに運用出来る様に普段から連携ができているか、実際の運用時に臨時ヘリポートと給油体制が準備出来るかなど検証すらしてない実態が浮かび上がります。

登山者が携帯電話で救助要請してから8時間以上経過してから、ようやく自衛隊に救助要請が為される実態は改善されなくては、尊い教訓が生かされません。

何時になったら、道庁が動くのか分かりませんが、速やかな実務者の連絡協議会での打ち合わせが必要です。
個人的に腹立たしいのは、道庁が道外観光者に大雪をアピールしながら、山岳遭難は自己責任であり、行政としてはその後の積極的アシストは回避してる感覚を覚えることです。

山を愛する旅行者にとっては、スイスでもアラスカでもカトマンズでも好きなところに行けるのです。
北海道が観光立国を標榜するのであれば、これからも予想される山岳遭難事故に対して迅速な救助体制を確立出来るかどうかが鍵を握ります。

ガイドの責任ばかりが表面を賑わしていますが、行政の救助体制の不備も大事な問題です。

今年は遭難から4年になります。
早いものであの事故はもう人々の記憶から消えているのかもしれません。
警察の事件捜査も終わり刑事事件としての過失責任は吉川ガイドだけに負わされるのか、アミューズにも及ぶのかが大きな分岐点と考えます。
吉川ガイドは弱い立場に位置する会社員である以上、上司の意向に逆らうことも出来ず安全よりも企業利益に同調せざるを得ず、日程をこなす事しか許されない状況だったので悲運のガイドとしか申し上げられません。
サブガイドの多田さんなどは、吉川さんの判断、指示に従っただけであり、道義的責任はあるもののまるで戦犯扱いされ、生ける屍のような状態です。
可哀想すぎます。
松本氏は人間的でガイドの資格など当然なく、今は吉川ガイドの判断ミスで遭難した人災だと主張してます。

ガイド3人の人生は3人3様ですが何故か吉川さんと多田さんの悲運に同情してしまいますし、アミューズの立件が難しいのは判りますが顧問弁護士がいるから、安全より利益を優先するようにガイドに強要していた幹部だけでも罰することを強く望みます。
検事の健闘を祈るだけですが期待は出来ません。
遺族と生還者の望みはなんでしょうか?
二度と悲劇を繰り返して欲しくないことではないでしょうか?
山岳ガイドの望みはなんでしょうか?
ガイドと登山者の利益がマッチするように改善することは可能でしょうか?
ガイドの方々の生活が成り立ち、登山者の利益も確保できるシステムの構築が果たして出来ているのでしょうか。

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