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2007.12.23

神世界の遠隔ヒーリングについて:加筆20071224

 遠隔ヒーリングというのが、報道されていますが、参考判例として、

 「自称宇宙パワーを有する中国人女性邵錦が、日本テレビの番組や出版物を通じ、宇宙パワーにより難病を治療すると称し、番組や出版物を見て来訪した難病患者らに対し、高額の対価を要求した行為を、難病患者らに対する詐欺行為に当たるとして、不法行為による損害賠償が認められた事例」

東京地裁平成9年5月27日判決「邵錦宇宙パワー商法事件」(判例時報1636号78頁/判例タイムズ942号267頁)があります。

  「遠隔」は、「1対1ないしその場にいる人」というヒーリング対象者の範囲を無限大に広げる手法で、これに対価が付されると、結果的に得れる金銭も無限大になります。そもそも本当に対象者を助けるつもりであれば、高額な対価は必要ないと思います。
 つまり金集めの手段としか言えないもので、詐欺を立証する有力な事情と言えるものです。
 
 ヒーリングと気功師の違いはありますが、邵錦は、「遠隔治療」と称して、高額な費用をとっていました。当時警視庁捜査2課が、詐欺の告訴状を受理してくれたのですが、邵錦が、中国に帰国逃亡したため、残念ながら、立件されませんでした(ただし「詐欺」の時効は、国外逃亡のために、進行していないと思いますので、今でも立件しようと思えば、立件できると思いますが・・・。)。

 このとき、警視庁が、立件してくれていれば、今回の事件の背景にある民法テレビ局による作られた「スピリッチャルブーム」は、なかったかもしれないことを考えるととても残念です。


遠隔ヒーリング称し、来店なくても請求 「神世界」事件 朝日新聞 2007年12月23日17時38分

 

神奈川県警の前警備課長吉田澄雄警視(51)が関与した疑いのある有限会社「神世界(しんせかい)」の霊感商法事件で、吉田警視は、詐欺容疑での家宅捜索のきっかけとなった被害男性(44)に、「癒やし」サロンに来店しなくても「癒やされた」ことになる「遠隔ヒーリング」名目でも金銭を請求していたことが22日、関係者の話で分かった。吉田警視は、この男性に名刺を渡しており、県警は、警察の人間がかかわっていることを知らせて信用させた疑いがあるとみて、警視がどのように関与していたかを調べている。

 関係者によると、役員をつとめる会社の業績不振で悩んでいた男性は04年3月ごろ知人に紹介され、その後、東京都港区にある「びびっととうきょう・青山サロン」など数カ所のサロンに通うようになった。知人からは「警察の偉い人もいるので安心」と誘いを受けたという。

 県警の調べでは、このサロンは神世界の関連会社の役員女性(44)が経営している。男性は04年4月、青山サロンを訪れ、この役員女性らから運勢判断などを受けた。その際、「業績アップには特別祈願が必要。最低200万円、最高で7000万円かかる」とうそを言われ、490万円をだまし取られたという。

 関係者によると、その1カ月ほど後、男性は神世界系の祭典に参加した際、吉田警視と知り合い、神奈川県警の階級などが入った名刺を手渡されたらしい。

 サロンでは、遠く離れていても効果があると称した「遠隔ヒーリング」を行っていた。サロン側から利用者に「今、遠隔ヒーリングをしたので、お金を振り込んで」と、携帯電話などにメールが来る。男性は週に2、3回受けたことになっていて、吉田警視からも「遠隔ヒーリングしました」とのメールが届いていたという。

 男性は今年3月ごろ活動に疑問を感じて通うのをやめたが、それまでにかけた費用は総額1600万円にのぼるという。

 また、吉田警視は、役員女性の依頼を受け、会社の経理を担当するとともに、運転手を務めたり、今年何度か東京都世田谷区で開いた顧客向けの講習会には一緒に出席したりしていたという。


 なおちょうど、今月、注目に値する新進気鋭の宗教社会学者の小池靖氏が、テレビ霊能師を批判的に検証する新書を出しました。
 今回の神世界の事件が起こる前に、紀藤と小池氏の間で対談を持ったことがあったのですが、その際の紀藤の発言も引用されています(読んでいただき、探していただくとうれしいです。)。

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* 新書: 184ページ
* 出版社: ソフトバンククリエイティブ (2007/12/15)
* ISBN-10: 4797344598
* ISBN-13: 978-4797344592
* 発売日: 2007/12/15
* 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.6 cm


内容紹介
あなたは「オーラ」を信じますか?
スピリチュアル・ブームを背景に「テレビ霊能者」がカリスマ化している。本書では、彼らの矛盾に満ちた言動、また彼らを賛美するテレビとの蜜月のカラクリ、そして、テレビ霊能者を持ち上げる社会心理、およびそこに潜む危険性を指摘する。

レビュー
出版社からのコメント
スピリチュアル・ブームを背景に「テレビ霊能者」がカリスマ化している。霊能者を信じる信じないは個人の自由だが、少し冷静に見ていくと、彼ら「テレビ霊能者」の言動は矛盾に満ち、その信憑性にはかなりの問題があることがわかる。さらに問題なのは、それら霊能者をテレビを中心としたメディアが無批判に賛美・肯定していることであろう。本書では、カリスマ化する「テレビ霊能者」をテーマに、彼らの矛盾に満ちた言動、また彼らを賛美するテレビとの蜜月のカラクリ、そして、テレビ霊能者を持ち上げる社会に潜む危険性を、小池靖氏が指摘する。

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2007-12 神世界=びびっととうきょう=えんとらんすアカサカ(-霊感商法事件)」カテゴリの記事

コメント

テレビに出ていなくても、気功師でパワーを持っている人が、遠隔操作をして、虜になった人を操作してお金を取っている人がいるようです。友人の友人のことですが
今その人はだれとも会いたくない状態になっており
周りの人はどうしてよいのか困っています。
その人を救ういい知恵を教えてください。

遠隔操作、、大体がインチキですよね
嘘を見破るのは,費用がかかるかどうかでしょ
それをビジネスにしている以上費用は
まずは科学的証明を取っていただくこと。

占い師が一般論を言いそれが自分にも当てはまる
と信じる方がいるように、先に自分は「気巧師」
「よく当たる」などというと、人間の心理として
救いを求めている度合いが大きいと、、たすけて
欲しいと当たって欲しいと願望に一般論をぶつけ
それがたまたま自分にも適合していると
この人はすごい人なんだと思い込むでしょ

そこが占い師やカルト宗教教祖のような存在
ですのよ。遠隔操作を持つ方も確かにいますよ
わが国でもいますからね。でもそれは犯罪に協力
するという側でお金目的ではなく

霊感商法と同じね
洗脳された人を上手く言葉で騙し洗脳から目覚めない
ようにあれやこれやと上手いことを言うもの一番の
お薬はその気巧師から完全に切り離すこと洗脳度が
濃くならないうちに

費用を要求となればデート商法と同じ、、魅せられたら
最後いつまでもその関係を維持するには恋人の振りや
信頼関係があるように仕向けて搾り取るそのお知りあいの方の
財産がなくなれば?

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